2023年3月26日日曜日

WBC称賛されるべき人は

 この土日は春季決勝の...はずだった。ところが桜の花びらをも痛めつけるかのような、二日に渡って無情の雨が降りしきり、無念の延期となったことは既にみなさま周知の通り。「若きウェルテルの悩み」はドイツのヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの1774年の名作小説だが、「筆者に比べて相対的には若いと言えるが、一般社会的にはそう若いとも言えないFijisawaさんの悩み」は宮少連・ウルフ出身・副事務局長の2023年の春季リスケ作業なんである。....うーむ、ちとやり過ぎたかな。来週に決勝3決閉会式は延期となった。

そんなわけで少年野球ブログ的にはネタがない。しかしながらなんである。WBCがあったではないか。これを書けば話は岩手のわんこ蕎麦のように、記憶の引き出しから次から次と出てくるわけで。

侍JAPANの試合をほぼ全試合観たのは今回が初めてかもしれない。しかもリアルタイムにて。結果、もうマスコミでも散々報道されているので控え目に書いちゃうけれど、とっても素晴らしいものを見せてもらった。ダルの献身的リーダーシップ、吉田の打点、本塁打の存在感、岡本の信じられないくらいの天然キャラぶり、村神様の劇的サヨナラタイムリー、ヌートバーの愛すべきキャラと日本愛とガッツ溢れるプレーとペッパーミル。そして大谷の最高で最強で最愛の素晴らしい数々の活躍と、振る舞いやコメント。今でも日本米国を中心にまだ熱を帯びて毎日のように報道されているのもご存知だろう。そのほとんどがJAPANを称賛する内容だが、筆者的には野球技術的な勝敗よりも、日本の紳士的な振る舞いだったり、チーム一丸となった結束力だったりが海外で評価されたことが嬉しい。大谷選手が花巻東の時に書いた有名な「将来の目標ノート」はご存知だろう。その中に「27歳でWBCに出てMVPを取る」というのが現実となったことに驚きを隠せない。実際は1年遅れの28歳だが、この驚異的な人生設計の実現力は他に類例を見ないのではないだろうか。しかも天狗にならず野球少年のような無邪気さもあり、謙虚なところが素敵だ。ましてやイケメンだし。あの決勝戦前の「今日だけは米国への憧れをやめよう」のスピーチには感動した。ちゃんと相手にリスペクトをしつつ勝つための精神性を提示したわけで、実に素晴らしかった。最後の打席トラウト対決の件も、もしかしたら最後はトラウトで勝負するために、四球で出したランナーをゲッツー狙いの変化球で帳尻合わせでアウトにしたんじゃねえの、てゆーくらいの邪心すら頭をもたげてくる。それを言えばキリがない。ダルビッシュの被弾もわざと大谷に花を持たせるためか?、なんちゃって。ありえないけれど、あり得ないことを可能にしてみせた侍JAPANなんだもの。

いやはや、いくらでも記憶を辿ればエピソードが出てくるけれど、ともするとMVP大谷選手などにスポットライトが当てられがちだが、筆者は最大のMVPは(P=プレイヤーじゃなくディレクターだけど)栗山監督じゃないかと思う。これだけの侍JAPANをなんの妥協もせず統率し、プレッシャーに耐えつつも「選手を信じて」采配を振るった栗山さんに最大のエールを送りたい。上から抑え込んで缶詰に入れて管理指導するのではなく、勝算がないかもしれない中でも、選手を信じて好きなように野に放つ太っ腹とその気概。少年野球指導にも通底するのではないだろうか。指導者は勝ったから称賛されるのではなく、勝つために成したそのプロセスが称賛されるべきだろうと思う。さらに言えば、WBCでの優勝が「目標」ならば、その先にある世界中の子どもたちにWBCを通じて野球の楽しさを感じてもらえることが「目的」だったとすれば、これ以上ない素晴らしい大会であった。いみじくもこれは栗山監督や大谷選手が言っているのも事実だ。目標の先の目的も達成したと言えよう。

WBC2023はもうこの辺で。日曜は毎週の傾向としてこの「晴耕雨読」アクセス数が一番多いんである。以前は月曜がピークだったけれど。土日の試合ブログが影響しているからであろうか。今回は冒頭に書いたよーに、野球ネタがないけれど、せっかくのアクセスに応えんと、最後にちょっとここ数週間の「日々雑感的」写真を掲載。

Queens代表Murataさんが持っていたトートバッグ。氏の出身大学のロゴが入ったものだ。連盟帽子エンブレムデザインの話をしたら見せてくれたのだった。

第一公園へ出撃する前に立ち寄るいつもの公園。真っ赤なカラフルな滑り台が春の陽光を浴びてクッキリと屹立(きつりつ)していた。赤をより際立たせるために青空をバックに下から撮ったカット。赤と青のコンビカラーは万人に愛される配色だ。

さてクイズ。これはなんでしょう?一発で分かった人はエライ。

正解は、第四公園新生スコアボードの、チョーク置き場を横から見た絵でした。チョークはもう使わないけれど。

先日仕事打合で代々木へ。クライアントはリモート会議が当たり前になったが、対面での打合が解禁されて久々に行った。以前はアクリル板があったが今回はなかった。筆者は内容によっては対面でないとどーしてもダメである。今回は信じられないくらいの都内の大豪邸の設計。内装設計をフロアごとに4名のチームを組んでプロジェクトを立ち上げキックオフMTG。クライアント担当含めて6名だ。「SNSなどにおける守秘義務」誓約書にサインしており、詳細は書けない。対面打合にはメールや電話では伝わらない温度感がそこにはある。昨年の大分紀行などその最たるものである。代々木のDOCOMOタワーを下から仰ぎ見る。夕方打合後は当然のようにチームで居酒屋飲み会へとなだれ込んだ。久々のメンツとの乾杯は楽しかった。

最後はここ数日の雨をぶっ飛ばすような、数日前の晴天時に撮った春の訪れ万華鏡。散歩の途中で撮ったもの。昔何度かここでも掲載しているけれど、毎年一定の時期になると花を咲かせる樹々に感謝したい。「今年も会えたね」と、年に一回だけ会える織姫美女のような。赤白ピンクいろんな色が混在している変種の桜と椿。そーいえば椿って木へんに春って書くんだね。今気づいた。

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