2023年12月13日水曜日

花を持つデニムシャツの謎の男


先日Queensの第四公園へ。 外野で球拾いをしているとセンター後方から何やら囁き声が聞こえてきた。「あらまあ、お久しぶりですこと」振り返ればそこには「冬の気品のある老婦人」である、あの低木が微笑んでいたのだった。素敵な女性に声をかけられて振り向かない男はいない。今年の2月にこの落葉しない不思議な低木について書いて、4月には青々と緑の葉に変身し「元気な女子大生」と比喩したアレなんである。

カチカチの茶色の葉の間からQ姫たちのグランドを撮ってみる。よ〜く見ると葉の一枚一枚は茶色に変色しているが、どこか生気に満ちて「こう見えてワタシは全然元気よ」と老婦人の声が聞こえてきそうだった。一般的な落葉した葉は手に取るとカシャカシャと粉々に砕けて形を無くしてしまうが、これはしっかりと梢に居を構え息づいている、その息吹さえ感じられるのだった。

今日このブログを書くにあたりせめて名前を調べようと例のGoogleレンズでググってみたんである。スマホにある上の写真で検索した。すると4個目にどこかで見た覚えのあるサイトがヒットした。4月に書いた筆者の「晴耕雨読」なんであった。電車に乗ってトンネルに入った瞬間、窓ガラスに映り込んだ自分の顔と対峙(たいじ)したような気分だった。

改めて然るべきサイトで調べると冬の間も落葉はせず、春になると緑になるそうだ。名前は「ヤマコウバシ」漢字では「山香ばし」。枝を折ると爽やかな香ばしい香りがするとのこと。実に不思議で素敵な女性的樹木である。

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さてもう一発。先日某飲み会があり1次会で精算した後、千円札2枚を無造作にポケットに捩じ込んで2次会へ。ヘベレケになって帰宅し、翌日デスクの上を見たら、その折り畳まれた千円札2枚がコロンと鎮座していた。鎮座というより屹立し立派に立っていた。パソコンに火を灯しチャカチャカやっていると、どーしても気になった。これ何かに似ているなと。モノが何かに似ているとか、この人は誰かに似ている、というのは筆者の悪癖(?)なんであることはここで散々書いてきた。今日仕事を終えて打合用のノートにこんな絵を描いたんである。デニム風のシャツに襟が大きいジャンパーを着た男が、左手に花らしきものを抱えている姿。ところどころ絵として破綻しているが気にしない。顔の部分は楕円形でぼかしてある。

これと先の千円札の話がどうリンクしちゃうの?と思ったアナタ、次のアップの絵をどーぞ。

これで解った人はアインシュタインに次いで天賦(てんぷ)の才がある。散々勿体ぶってタネ明かしである。あの時のままに千円札を保管してあるのがコレ。

これで解った人は大谷翔平に次いで稀有な才能を持った天才である。じゃ、これでどーよ。ジーーーっと見てほしい。

これを見て先のような想像連想する筆者がおかしいのだろうか。どう見ても「デニム風のシャツに襟が大きいジャンパーを着た男が、左手に花らしきものを抱えている姿」に見えて仕方ないのである。花は桜で楕円形は透かしの部分である。二つを並べるとこーなっちゃう。

広げるとこうだ。横にするとあの花を持つデニムシャツの男はどこにも見当たらない。忽然と目の前から消えてしまったではないか。そこには日本銀行券の裏面があるだけだった。有名な湖面に映る「逆さ富士」と手前の桜。「花を持つデニムシャツの謎の男」って、村上春樹の小説の登場人物か、マニアックなヨーロッパ映画のタイトルみたいじゃないか。以上、今日は「晴耕雨読」的徒然草でした。このお金やっと財布に戻せる。

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