2023年12月31日日曜日

大晦日 2023最後のブログ


先日ブログを書き上げて、やれやれ今年もこれで終わりかと、独りごちたのだが、今日大晦日にブログを書くつもりはなかったけれど、やはりちょっとこれだけは書いて終わろうと思う、今日この頃の12月31日なんであった。

昨日30日には高齢の...いや、恒例の宮少連忘年会なんであった。「高齢の」でもあながち間違いではない。場所は宮前平「黒田屋」。ここはもう何度も来ているが、何を食べても実に美味いのである。飲み放題セットとなるとオジサンどもは、遠慮なくバンバン注文しちゃって、ほろ酔い気分の者、酩酊者、挙句には一人爆睡しちゃう者、皆穏やかに、賑やかに、楽しい時間が過ぎていったのである。Matsui会長はこの日にパーカーを入手、早速着用し御満悦の様子。更に数名で来年の名刺デザインを検討、プチ会議となった。2案作り筆者推奨のデザインに決定。また思いのほかロープライスで作成できそうなので、いっそ全員の名刺を作ることになった。着々と仕事が進むことが小気味いいものである事は、サラリーマン・自営業者問わず、気分のいいものである。

本来30日から休業になる黒田屋さんであったが、無理を言って連盟のために貸し切りさせてもらった。14時から18時まで、後半は「第四公園倉庫鬼の管理部長」こと、Yanagiさんは超爆睡。きっとピカピカに綺麗になった倉庫の夢を見ていたに違いない。(※後日談。Yanagiさんから翌日LINEに入ったコメントによると、飲み会の記憶がほとんど曖昧で、気が付いたら朝の4時だったとのこと)

最後は会長の音頭で締めの挨拶。オッサンどもの写真を見ても楽しくはないだろーけど、今期の慰労と来期の宮少連の安全と繁栄を祈念して。

最近フェーフェー、ニャーニャーの回数が減ったNishiharaオヤジ、この日は2フェーフェー、5ニャーニャーを連発していた。例によってこの後どこかのカラオケスナック(?)でマイク片手にご機嫌だったはずである。そうして三十日(みそか)のジジイは老けてゆく...じゃない、夜は更けてゆくのだった。

...

さて、今日の大晦日。以前も書いた山形の「おみ漬け」。さんざん探し回って横浜センター北の某スーパーで奇跡の発見。過日3袋買ってとっくになくなったわけで。納豆と混ぜてこの「納豆おみ漬け」をご飯にかければ、白飯を永遠に食べられるのである。正月は息子と娘、孫家族が大挙してやってくる。そうだ京都へ行こう...じゃなく、そうだおみ漬けを買いに行こう、となった。これを息子娘家族にあげようと思ったんである。カブを駆ってセン北のスーパーへ。大晦日とあって前回とは打って変わって大混雑である。脇目も振らず一直線にお目当ての売り場へ直行。するとどうだろう、悲しいかな「売り切れ」なんである。他の漬物はパンパンに陳列されているのに。愕然となった。カードには「この商品は好評につき只今売り切れです」とあった。それを見て筆者は「日本語が正しくないぞ。正しくは、好評につきではなく、大好評で爆売れしちゃったにつき、だろうが」と思った。山形県人としては悲しくもちょっと嬉しいのであった。初デートでハチ公前で待ち合わせたのに彼女はついにやって来なかった、そんな傷心を抱えて帰ろうと思ったが、せめてもの腹いせに、山形産の納豆と正月用のエビスビールを買ってきたのだった。

さて、除夜の鐘まであとわずか、駆け足にて最後の文章を。帰ろうと思いスーパーを出てPUMAの足元を見て気づいた。そーだ赤いシューズ紐を買いに行こうと。筆者の運動系シューズはほとんど赤いヒモにしている。白や黒の紐を買い替えて赤にしてからもう何年も経つ。先日のPUMAはまだ白のままだったのだ。セン北の某スポーツショップへ寄って靴紐コーナーで赤紐を見つけレジへ。13cmと15cmふたつ持って女の子の店員へ言った。「これってこのシューズの紐の長さどっちが合ってますかね?一旦靴を脱いで紐の長さを確認したほうがいいかな」女の子は「ちょっとお待ちください」と言って店長らしき男性に行った。「だいたいわかりますが、やはり脱いで確認したほうが」と店長。そこで筆者はシューズを脱いで紐を解いて長さを測ってもらったんである。女の子は言った。「13cmですね」よし、じゃあこれにしよっと。更に言った「この袋って二本入ってますかね?それとも1本だけかな」すると女子逡巡したのち迷って「中身を確認させていただいてよろしいでしょうか?」「うんもちろん良いですよ」

袋を開けて確認したところ「あ、1本分だけです」と。筆者は内心、2本セットが普通だと思うけどなあと思いつつ、深く考えずに「じゃあ、もう一つください」と言って、2袋分会計を済ましたのだった。女子が「もしよかったらこのまま赤紐に付け替えて行かれますか?」どうせ一旦紐を外してしまったから、いっそ赤紐に変えて帰るかと、「そーだね、そうしよっかな」

筆者が左シューズに赤紐を通し、同時に右を女の子がやってくれることになった。事件が起きたのはこの時だった。彼女が袋を破り紐を取り出すとちゃんと2本セットで入っていたのだった。

「はっ、すみません、2本入ってました!」

「あらま」

「1袋は返品しますか?」

「うーん、そうだねえ、不要だから出来るなら返品で」

「分かりました。店長に返品できるかどうか、聞いてきます。もし出来なかったら、私が買い取りますので」

最後の一言で衝撃を受けた。ええええ、そんなあ。感じのいい痛いけな若い女の子にそんな真似はさせたくない、いくらなんでも。店長に言えば返品可能な事はオトナならわかる。けれどそれで女の子の立場が悪くなるかもと思った。咄嗟に嘘を言った。

「そんなことさせられないよ。大丈夫、OK。あ、そういえば、もう一足赤紐を付けたいシューズがあったから、いいよこのまま2袋で」

「すみません」

その後筆者は椅子に座り左シューズを網目が平行になるように紐を通した。隣では女の子が床にひざまづいて一般的な網目がクロスする通し方で作業。途中でそれを言おうか迷ったが、これもまた良しとした。この時よーく見るとマスクをしていたが、随分若い子であることに気づいた。

「もしかしてバイト?」

「はいそうです」

「女子高校生かな?」

「そうです」

「今日は大晦日なのに偉いね」

「いいえ、お金を稼ぎたいので」

オジサン的には、もし時と場所が違えば、その先の話も親身に聞きたかったが、詮索するようで悪いかなと思い、ここで会話を切り上げるのが伊集院静的「大人の流儀」だった。紐をつけ終わった後女の子が言った。

「あ、編み方が違ってますね。やり直しましょうか?」

「あはは、大丈夫。分かってたけど言わなかったんだよ。左右違うのもデザイン的に面白いじゃん」

彼女も笑ってお辞儀したのだった。最後に「バイト頑張ってね」と筆者が言うと、「はい、ありがとうございます」と返した彼女の笑顔はとてもキュートで素敵に輝いて見えたのだった。

なんだか年末にほんわかと、いい気分で帰宅したのだった。

みなさま、良いお年を。1時間程度で軽く終わらせるつもりが、もうすぐ除夜の鐘の時間だ。「ゆく年くる年」が始まったではないか。職業病的長文ブログになった、2023年最後のブログでした。

来年もよろしく哀愁、なんである。

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