2015年5月5日火曜日

激闘の空中戦

あの日からまだ3日と経っていないのに、もう遠い過去のような気がするのは私だけだろうか。このところ怒濤の内容の濃い連休日程を過ごしているせいであろうか。
このブログは昨晩写真編集を終えて、今日5日午後のグリーンカップ決勝戦までのあいだ、珍しく日中に書いているんである。ちょっと調子が狂うかもしれない。

5月2日高円宮賜杯川崎大会なんであった。午前に互いにとんでもない試合内容の準決勝を勝ち上がってきたのは、有馬フレンズと富士見台ウルフ。奇しくも決勝は宮前対決となった。連盟的には来年度はここへ宮前から4チームの参加枠を確保出来たことで良かったことに違いない。しかし、フレンズ的にはそれよりも「因縁の対決」なんである。昨年の新人戦決勝では苦杯を舐めさせられ準優勝。今年の宮前春季大会決勝でもウルフの力量に圧倒されて準優勝に甘んじた。そして互いに川崎を勝ち上がりこうしてまた決勝で相まみえることになったのを、「因縁の」と呼ばずしてなんと言うのだろうか。

準決勝でエースを使ったフレンズは決勝では2番手Kyohが登板。Ruiほどの力強さはないものの、制球力が売りの、チームにとっては大事な存在だ。対するウルフ先発投手はShimadaくん。筆者の見方ではあるが、ウルフの投手陣はどれをとってもさほど力の差はなく、誤解を恐れず極端に言えば誰を先発に起用しても良いくらいの優良粒ぞろいなんである。
プレーボール!

1回表W先頭打者Ogasawaraくんが真骨頂を発揮。いきなりの好球必打でレフトオーバーの二塁打で出塁、3番Shirotaniくんのライト前タイムリーで早くも先制する。
しかしその裏FはShohgoも負けじと左中間を破る二塁打を放つと、どかりと打席に立った4番Hajimeが、なんと特大の5万の大観衆が待つレフトスタンドへ突き刺さるツーランホームランで一挙逆転。これが今日の空中戦乱打戦の始まりになろうとは誰が想像しただろうか。

2回にはWは無安打ながらFの失策四球がらみでまたしても逆転し3:2。更に3回にもShirotaniくんが単打で出塁するとWP三盗などでまた1点加点、4:2となる。ミスによる失点が続きFに少し暗雲がたれ込めるのだったが、その裏.....。

ところで大師球場には休日となると自転車で観戦にやってくる近所のオジサンが名物だ。目を細めながら少年たちの熱戦をのんびり観戦するのは、筆者も本当の「晴耕雨読」的生活になったなら、やってみたいことのひとつではある。今日もたくさんの観戦者がいた。中にはネットから首を突っ込みグランドへ身を乗り出して観ている者、更にこともあろうに4人で徒党を組んで外野芝生を闊歩しちゃう輩まで出没しているんであった。
ほれ、これが証拠写真(^-^)

閑話休題。そんなオッサンたちをライトスタンドから見ていた筆者付近へ砲弾が飛んできたのだった。
....暗雲がたれ込めるのだったが、3回その裏.....。なんであった。
その裏3回Fの攻撃。Shohgo出塁のあとの3番眠れる獅子、アジアの大砲Ruiのバットにようやく火がついた。2B2Sからの6球目を強振した打球は高々と宙を舞い上がりライトスタンドへ着弾したのである。歓喜に沸くF軍ベンチ&ギャラリー応援席。
これで起死回生の4:4の同点だ。更に堅守速攻ウルフにしては珍しくエラーが続き、Taichiの安打などで2点を加えて、この回一挙4得点、計4:6とまた再逆転に成功したのだった。

ところがまたしてもWが....。猛打爆発なんである。すかさず下位打線Kimura、Saitoh両打者が連続安打で出塁、トップに返りまたしてもOgasawaraくんがタイムリー二塁打で1点を返すと、クリーンナップに回り一挙5得点でまた逆転。こちらが4点取れば5点を取ってくる、野球の王道を行くウルフなんであった。
4回裏にはエンジンに火がついたYuiとHajimeで1点を返し、ここで計9:7でウルフ。

5回FのマウンドはYuiに託されたが、Wは2番Wadaくんの適時打で更に2点追加、確実にFを引き離しにかかってきた。6回にも狼の牙はいよいよ鋭さを増し1点、12得点とする。

もはやフレンズもここまでか....と思ったのは例年のことである。
6裏にYuiに打席が回ってきて、またしてもやったのである。主将Ruiがこの日初安打で出塁、しかしすでにツーアウト。F関係者なら心の中で祈ったはずだ「ここでもう一本」なんて。そんなに世の中うまくいくはずはないことはオトナなら分っているけれど。だけどごくまれにではあるけれど、世の中うまく行く時だってあるんである。
Yuiがまたしてもセンターフェンスオーバーの1試合2本目のツーランホームラン。点差のことは忘れて感動の一撃であった。
こんな試合展開になろうとは思ってもみなかった。

12:9の3点差なら最終回まだまだ諦めるには早いぞと奮起したのだが、7回Wは可愛い顔した狼の牙が心臓深くまでずぶりと突き刺さるダメ押しの2点を加えた。
死闘激闘の末、Fに3本のツーランホームランが飛び出したのに、超乱打戦を制し川崎大会優勝カップを手にしたのはまたしてもウルフであった。試合後負けず嫌いの若き監督Satohの目が赤くなっていたことに気づいたが、筆者は声を掛けることを躊躇った。準優勝という嬉しさはかなりあとからやって来るもので、負けた直後は猛烈な悔しさがそれを遥かに凌駕して余りあるものだ。

しかし、フレンズナインは最後まで諦めずによくやった。この経験が絶対次に繋がることを筆者はココロに深く確信した試合であった。大舞台に不慣れな子たちが一戦一戦成長してゆく様を見届けることは、コーチとしての責務であると同時に、最高の喜びでもある。
明日はまた宮前で村山実杯の準決勝、決勝がある。再度絶対リベンジを誓ったのは監督だけではなくフレンズ関係者なら誰しも思ったに違いない。

※午後の試合が迫ってきた。閉会式表彰の模様を伝えるにはもう時間がない。
これからバイクにまたがりグリーンカップ決勝会場有馬ドームへ向かう筆者なんである。村山杯でのブログはまたいずれここで。
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2015年5月2日土曜日

ふたつの気迫の接戦

今夜はどこまで書けるかわからないんである。連日のような朝5時起きで、今日は高松宮賜杯川崎予選大会、準決勝、決勝のダブルヘッダーなんであった。眠くて志半ばにして倒れるかもなんである。明日も早い。しかし今日少しでも書いてしまわないと後がつかえているのだった。

準決勝は幸区代表・南河原リトルウィングス。サウスポーの豪腕投手Kanaiくんは、おそらく今大会イチの本格派ピッチャーであるに違いない。戦う前から苦戦するのは火を見るよりも明らかであった。
例によってスコアラーをやった筆者は写真が撮れず画像がない。
1回裏Fは死球で出塁したYuiがセンター失策にて先制のホームを踏んで1:0。
ところが2回には今度はFの捕手送球エラーで1点献上。これで1:1のイーブン。
その後はまるで合わせ鏡のような両軍の展開なんである。一人安打で出塁するも後続がなく無得点、的ないわば白熱の投手戦であった。1:1同点のまま延々6回まで続く。両投手の気迫のピッチングが続く。

最終回表、三者凡退に切って取るF。これで負けはなくなった....いや、今大会準決までは延長特別ルールはなく、引き分けならば即くじ引き決着なんである。なんとしてでも7裏に点を入れて勝たねばならないわけで。
こうなれば形勢は後攻のFが有利である。一死後8番Kyousukeがまたも死球で出塁。豪速球ゆえ避けきれないのだろう、デッドボールが多いのだった。最後はこれが仇となる。続く伏兵9番4年生のイケメンボーイShohmaがショートオーバーのヒットで1,2塁。更に四球と三振でツーアウト満塁となり、満を持して3番Yuiが登場。かれは前回ノーヒットで良いところがない。
誰もが心の中で「サヨナラ満塁本塁打」を期待したわけで。
ワンボールツーストライクからの内角高めの球がうなりを上げてYuiに迫り来る。
ぱしっ!
キャッチャーミットにボールが納まった。

Yuiが自分の袖を引っ張り審判にアピールする......。
サヨナラ満塁押し出しデッドボールだった。
2:1、勝ちは勝ち。歓喜に湧くF軍ベンチとギャラリー。
死球で出したランナーを死球で押し出して負けたKくんは悔しかったに違いない。
この結果を残せたのは、ここまで1点だけで気迫の投球で打線を押さえ込んだRuiであろう。

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さてもうひとつの準決勝は富士見台ウルフなんである。相手は貝塚子供会野球部。ウルフが勝てば宮前同士の決勝となる。シートノックを見たら宮前王者とのその差は歴然と思われたのだった。ウルフの快勝かと....。(貝塚さんゴメンナサイ)

ところがなんである。
これもまた凄いゲーム展開であった。詳細の記録が手元にないのだが、Wがこのまま勝つかと思われた最終回表に、Kに起死回生のホームランが飛び出し5:5の同点に追いついたんである。




ウルフを知る人は心の中で誰しも思ったに違いない。その裏に1点を入れて6:5の僅差で勝つウルフの必勝パターンまたしても炸裂かと。
ところが....。無得点、引き分けであった。
ウルフらしくないと思ったのだが、くじ引きの結果はなんと、ウルフに勝利の女神が微笑んだのだった。さすが「持ってる」。実力もあるが運も持っているのだった。


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さてそのウルフの準決勝を見守るフレンズ。筆者はカメラを持ち徘徊していた。その時こんな写真を撮った。何の変哲もない木陰で昼食をとりゆっくり観戦している風景である。
どこかで見たこの風景...。デジャビュか?なんだろーこの曖昧な記憶は...。

そーだ、分った。
誰しも見たことがあるに違いない絵画だった。
フランスのジョルジュ・スーラが描いた「グランド・ジャット島の日曜日の午後」だ。
しかし実際には....
宮前のT・テッシーが撮った「川崎大師少年野球場の土曜日の午前」なんであったが。
次回は宮前因縁の決勝戦なんである。
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2015年4月30日木曜日

ブログ再開、そして快進撃

あまりに突然で、あまりにショックで、まだ頭の中で現実を受け入れられずにいるけれど、しかし事実はそこに厳然と横たわっているのももう一方の現実なのだった。
その現実から逃避していつまでもペンを執らないことは、とりもなおさず、亡くなられた笠原さんの遺志にそぐわないこともよく理解している自分がいる。

先日ご遺族の意思により密葬が執り行われた。これもまた現実を認識するに至る要素となり、私はようやく笠原さんに背中を押されたように、この「晴耕雨読」を再開する気持ちになったのだった。心の中にぽかりと空いた空隙(くうげき)を文字で埋めるように、また書いていきたいと思う。
またいつか氏のことについては機を見て書くつもりです。

改めて、
宮前区少年野球連盟副会長、宮前Queens代表、笠原さんのご冥福をお祈りします。
合掌。

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ここからは、いつものちょっと軽薄な「〜なんである調」の「晴耕雨読」的文体でいくんである。

春季大会で準優勝した有馬フレンズは高円宮賜杯川崎予選に臨み初戦突破、また他の村山杯、ドジャース杯や練習試合などでも快進撃を続けているんである。他区強豪との試合では打線が沈黙し負けてもいるけれど、他は概(おおむ)ね勝っている。本当にこんなことは十数年ぶりである。筆者などの仕事で試合に行けない者はチームのLINEでその一報を見て一喜一憂しちゃっているし、大阪へ転勤になった前29番Tomiokaコーチ夫妻からもLINEに頻繁に激励のコメントがアップされ、他の父母たちも大いに意気軒昂なんであった。

自粛期間中撮り溜めたネタはもう編集しきれないんであるからして、いっそ写真フォルダに鍵を掛けちゃって、今日の高円宮賜杯川崎予選2回戦を簡単に振り返りたい。
川崎少年野球の甲子園である大師球場へ単独チームで来るのは何年ぶりであろうか。親バカならぬバカ親を百も承知で言えば、筆者の息子が県大会でここでフェンス越えのホームランを放った記憶が蘇る。
弱くとも挨拶がきちんと出来るチームってまれにある。けれど強いチームはおしなべてみな挨拶はしっかり出来ることが多い。昔のフレンズは挨拶もちゃんと出来てなかったことが多い。コーチがいくら指導してもだ。しかし、どうしたことだろう、挨拶が出来るようになったから強くなったのか、強くなったから挨拶もちゃんと出来るようになったのか。
しっかり整列し「応援よろしくお願いします!」の写真はiPhoneで撮った。


プレイ!
ここからは写真がぷつりとなくなる。まるで一時期惑星探査機「はやぶさ」と通信が途絶えたように画像は皆無なんである。スコアラーでベンチ入りした筆者はカメラを構えることは許されないわけで。サングラスも外し素のままに臨んだんである。

1回表裏は投手の気迫で互いに譲らず無得点。これは接戦になると踏んだのだった。接戦になった時はひとつのエラーをしたチームが崩れて負けることがたましばあることは、古今東西の野球のセオリーであることは誰でも知っている。

対戦相手の久本ブルーエンジェルスは単打で出塁するものの、打線が繋がらず得点に結びつかない。対してフレンズの2回裏の攻撃。先頭打者5番Kohkiが安打で出塁すると相手エラー、送りバント、四球、Ruiのタイムリーツーベース、Hajimeの適時打、スクイズバント成功、Taichiのあわやホームラン的フェンス直撃ダメ押しタイムリーなどで、一気呵成の8得点。ビッグイニングとなったんである。

その後も久本Bは単打は出るものの2本目が出ず苦戦を強いられる展開に。3回FはShohgoの犠牲フライで三塁走者タッチアップで加点し9点目。更に4回裏にはここぞで打ってくれる6番Taichiがセンターオーバーを放ち、2塁ランナーHajimeが巨体を揺すらせて本塁帰還し10:0、サヨナラコールドゲームとなったんである。
またすかさずiPhoneを取り出し写真を2枚。
やはり写真が少ないとなんだかなあ〜。ブログ作成上は楽チンなんではあるが。


いわゆるベスト4。ナイスゲームであった。まだ「勝った」わけではないがこれで県大会出場の権利も手に入れたことになる。Satoh監督の肩の荷が少し軽くなったのは言うまでもない。しかし彼やチームの目標は今日の結果よりもっと上にある。
本拠有馬へ帰還後、同じ宮前から出場している富士見台ウルフの情報が入ってきた。6回2:2の接戦から終わってみれば4:2でウルフ。これがウルフのウルフたる所以である。終盤僅差をひっくり返し勝利するパターンは健在だ。不敵な笑みを浮かべる狼は、川崎大師球場でも牙をむいたのだった。

週末はこの市大会の準決勝と決勝。
Fはサウスポー豪腕投手を擁する相手と戦うことになった。
今日応援に駆けつけていただいた連盟会長SohmaさんやKuriharaさん、Sasaki事務局長の、そして空の上で白いジャージに首にタオルを巻いて見守っていたであろう笠原さんの意に報いるためにも、負けられないのだ。
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2015年4月24日金曜日

無題

本日、宮前少年野球連盟から公式の連絡網があったのでお知らせします。

宮前少年野球連盟副会長、
宮前Queens代表、

そして何よりも、
人間的な魅力にあふれた、あの、

笠原氏が、

急病でお亡くなりになりました。

慎んでお悔やみ申し上げます。

馬鹿野郎!
俺より早く逝くんじゃねえよ。

慟哭




2015年4月22日水曜日

無題

都合により少年野球「晴耕雨読」BLOGはしばらくのあいだ休筆させていただきます。
ブログを書く気になれず、自粛します。
すみません。ごめんなさい。またいつか....。

2015年4月19日日曜日

花は女、女は華

忘れた頃にやってくるのは天災とグリーンカップなんである。雨や過密スケジュールなどでグリーンカップがまだなんであった。今日は南野川ブルーアローズ、青い稲妻軍団である。昨年は上部大会まで行った強豪。しかし今年は人数の激減と低学年の子が多いためか、かなりの苦戦を覚悟の上であろうか。来年のフレンズの鏡を見る思いなんである。試合前に小さい子らが健気に練習している姿を見ると、チームの別なく「頑張れよ〜」とココロの中でつぶやいてみたくなる。
今年の南部リーグの幹事チームはブルアロさんである。
闘将かつ名将Yoshida監督。時にこのブログ、公器になることもあるゆえここでは多くを語りません。本年度どうぞよろしくお願い致します。m(_ _)m


監督Satohはフレンズ先発メンバー下位打線を大幅に入れ替えて、普段出れない選手を起用した。そんな子らを中心に激写。

試合は初回からF打線が爆発、Ruiが安打で出塁、失策絡んで走者2,3塁から3,4番Yui、Hajimeの連続タイムリーツーベース、四球失策に乗じてKyoh、Kohki、一巡したのちの2打席目でもまたYuiがツーベース...そんなこんなで初回で9:0と大量リード。

特筆はYuiの3打席連続のあわやホームラン的なツーベース、しかも全打席に打点が付く適時打。6番Kyohも気を吐き単打1二塁打2の大活躍。主将Ruiも2本の長短打に加えて、投げては3回にHenmi(Y)くんに打たれた二塁打の1本のみの安定したピッチング。
他の伏兵たちもよく頑張った。しかしこれが大きな勘違いを生むことにもなる。午後の他チームとの練習試合ではそれを露呈することになるのだったが....。

結果は15:0で4回コールドゲーム。
ソメイヨシノとは違う樹種の桜たちは今でも満開である。5枚の花びらのソメイヨシノではなくもっこりした風情の桜やドピンク色の桜などは、重そうにその枝を風に任せて揺れていた。

この時季これも「晴耕雨読」ではほぼ恒例であるところの、西有馬ドーム花壇のチューリップの咲き乱れる姿。「春は桜ばかりじゃないのよ。アタシたちをお忘れでは?」と言っているかどうかは筆者の預かり知らぬことであるが、あたかもそう主張しているかのようなチューリップたちの百花繚乱ぶりなんであった。

写真を見ていてふと、思った。
動物には男と女、それぞれのイメージに分類されると思うのである。例えば鹿やリスやウサギなら女性のイメージで、ライオンやサイやバッファローなどは男性的なイメージを持つだろう。ね?
ところがなんである。じゃあ花はどーよ?
桜もチューリップもあれもこれも...。花というのはおしなべて男か女かと問われればほとんど女性の印象を持つに至るに違いない。「野に咲く名も知らぬ可憐な花のような少女」とかとか。
花と言えば女。それならば、さしずめ花の蜜に群がる虫たちは男なんであろうか。

世界中の女性にちょっぴりゴマをすりつつ、今晩は筆を置く「晴耕雨読」なんであった。
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2015年4月17日金曜日

タイミングの悪いヤツ

雨が降るか降らぬか、微妙な雨模様。そんな時は「ええ〜い、ままよ」とばかりに傘を持たないで外出するのが筆者の常であるけれど、のちに大抵雨に祟られて後悔することになる。ならばと傘を持参して用意周到で出かければ、雨雲は嘘のように去りピーカンになり、傘を抱えてついでに忸怩たる思いも抱えて、終日街を徘徊する羽目になったりもする。

昔からタイミングが悪い男なんである。
飲み会でもそうだ。特に女性のマシンガントークの会話に加わる時なんぞは。
ある話題で盛り上がっているとする。Aの話題で次々といろんな女性が話始める。筆者は興味津々聞き役に徹する。ふとAに関するとっておきの話を思いだす。そうだ、これを話したらもっと盛り上がるに違いない。彼女らの話の僅かな切れ目の隙を突いて話そう。よし今だ「あのさ〜...」.....気がつけば彼女らはすでにAから全然違うBの話題に移っていたんであった。私の発した「あのさ〜...」の言葉はとたんに色褪せて宙を彷徨い、女どもの喧(かまびす)しい喧噪の渦に飲み込まれ音もなく雲散霧消するんであった。

昔からタイミングが悪い男なんである。
男なら誰しも経験あるはず。
以前から気になって仕方がない女の子ととあるバーで飲むわけで。男なら当然その次の展開を想定し、期待に胸と股間を膨らませてワクドキしながら言うのである。「あのさ〜、このあとは....」
しかしなんであった。言おうとするのと同時のタイミングで彼女は「お手洗い行って来るね〜」なんてこっちよりも先に言うのである。「次の展開」を期待した言葉はブラックホールに吸い込まれバニシングポイントに向かって消滅するのである。

昔からタイミングが悪い男なんである。
このところフレンズに行けてない。土日は仕事で埋まり行けなかったり、さあ明日の日曜は久々フレンズ行くぞと意気込んでいたら雨で中止だったり、なんである。村山杯や防犯大会、川少連大会など大事な大会が目白押しなのに。
明日土曜は本来なら野球に行けるはずだったが、息子夫婦が新居に引っ越すに当たり、リフォーム業者を紹介するために南町田のマンションまで出向く。鷺沼ヤングホークスとの「名門対名門」「強豪対古豪」の伝統の一戦なのだが残念至極である。

昔からタイミングが悪い男なんである。
がしかし、シャッターチャンスには滅法強いのかもしれない。100枚撮って自画自賛の画は2,3枚かもしれないが、漫然と1000枚撮って1枚もいい画が撮れないよりは良い。ことに少年野球のような動くターゲットを狙う場合、無駄にシャッターを切りたくないので直感に任せてここぞという時に撮るわけだが、不思議といい画が撮れちゃうことが多い。

桜満開の過日のことではある。毎年近所に咲く見事な枝垂(しだ)れ桜を楽しみにしている。今年も仕事の一服がてらiPhoneで撮ってみた。
太陽を背にして正攻法で撮った姿と、反対方向から逆光でシャッターを切ったもの。
光と陰、表裏一体、光の加減で表情が一変する。
表と裏の顔が違うのは、何も桜に限らず人間も同じなんであることに思い至った。


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