2016年8月2日火曜日

風雲急、夏が来た

秋季大会ブロックリーグ予選2戦目、VS長沢ドングリーズなんであった。
試合内容は団長の想い出、じゃない断腸の思いで、ほぼ割愛。

試合前は降ったりやんだりの空模様。中止に追い込まれるような大雨の予感はなかったものの、試合中ときどき天気雨が降ったりもするんだろうなと、思っていた。グランドには2007年のOB主将Kazuが顔を見せた。と思ったらもう一人の若者がいたんであった。同期のYuutaだった。彼らはある種フレンズの長い歴史の中でも特筆すべき年代の選手だった。Kazuはチーム全体の統率や下級生への気配りが出来て主将としては素晴らしかったのだけれど、この年の6年8名のメンバーが実に「個性的」な連中ばかりで、Kazuも手を焼いていたんだった。筆者的にもこの年代の選手たちはよく記憶に残っている。バカな子ほど可愛いと言うではないか。バカとは勉強ができないという意味ではない。その中の一人がShibazaki兄弟の兄、Yuutaなんであった。
中学から波瀾万丈、21にしてすでに結婚し一児の父親になっていた。筆者も結婚したのは22の若造の頃だったから人のことをとやかく言う資格はない。Kazuもそうだが彼は実に落ち着いた雰囲気を身にまとっていた。現役当時からイケメンだったがその面影もあった。先日合宿の話をブログに書いた時、昔大柄なスラッガーのくせに飯を食うのがやたら遅いヤツがいたと書いたが、偶然にもそれがこの子だったんである。

※下の写真は夕方試合後に、ブログ用だと言って二人のツーショットをiPhoneで撮影。ヤツらのこんな成長した姿を見るのが我々OBコーチの楽しみでもある。
※因に右のKazuは花巻東のシャツを着ているが、宮城気仙沼の東陵高OBである。
後日談。あとでKazuにLINEで訊いてみた。彼は川崎北シニアから気仙沼東陵へ。同じシニアのチームメイトだった主将は岩手花巻東へ。のちに練習試合をやった時に再開し、互いにシャツを交換したのだそうだ。ちょっと、美談である(^-^)
※彼らがこの東北の高校へ入学する直前に、東北大震災があった。

試合前にInoueスコアラーのワンコHanaがベンチに座っていた。筆者、
「おし、今日はこのHanaが代理監督やるからな。おまえらちゃんとサインを見逃すなよ」
小さい子らが言う。
「ええええ〜!?」
筆者、「ワンって一回吠えたら...」
すかさず隣にいたOhmoriオヤジが笑って言う。
「スクイズのサイン」
また筆者、「ワンワンって二回吠えたら盗塁だあぞ」
「ええええ〜!?」
Ohmoriオヤジ爆笑しながら言う。
「ワンワンって、おい、ボールカウントじゃないぞ」
ワンワン=ワンストライク・ワンボール。子らは誰も理解出来ずポカンとしていた。

さて試合開始。
D先発は小柄ながら球筋の良いWatanaba(Watabe?)くん。対するFはダブルエースの一人主将Kaito。ドングリの主将は女の子のショートSatohさん。守備を見ればチームピカイチだった。更に主審はヤングから、というより連盟審判部でもある超ベテランのKatsuさん。誠実で安定したジャッジには絶大な信頼性がある。(筆者のような若輩が言うのはおこがましいけれど)


試合は初回FのエラーにからめてDが二塁打などで2点先制。
グランド脇ではKazuがYuuta相手にピッチング。
「次、スライダー」
「おお、曲がった!」
「次、チェンジアップ」
とんでもない暴投だった(^-^)

Fも本領発揮。長短打で4点を返し逆転。
スーパー三年生Akiが生還し、そのあとホームベース位置を自分で直しに行った。ちょっと笑えた(^-^)アイツらしいなと。

内野ゴロ。ホームから一塁方向を見る。一塁手が捕球、そのうしろにセカンドAkiのカバー、更にライトGakuもちゃんとカバーに走っていた。こういうのは現場では気がつかないこと。偶然写真に撮って後日初めて気づいた。今年のフレンズも捨てたもんじゃないぞと嬉しくなる。

さて中盤までの空模様はこんな感じ。

にわかにぽちぽち雨が降ってきた。まだゲームに集中していた。

来た来たきたぞ。急に空がかき曇るやいなや、冷たい風が吹き始めた。
バラバラバラっと雨粒が大きくなった。

Katsuさんの試合中断のコール。みんなずぶ濡れに。コーチKakenoオヤジのポケットに入れていたハードBOXの煙草は全部お釈迦になったようだ。筆者はパンツは濡れてもカメラだけは濡れないように戦場カメラマンとなる。泥沼だったベトナム戦争のピューリッツァー賞が頭によぎる(わけないか)


20分くらい雨宿りしただろうか。試合再開。
結果はDの奮闘もあったけれどFの圧勝だった。

気をつけぃ〜!

「礼!」
入ったばかりの小さい子たちが頭を下げるタイミングを見事にはずしちゃっている。
ふぞろいの林檎たち、なんであった。

試合後のオヤジコーチたちの練習点景。

母たちはプールでブルーシートを洗う。会話は全く聞こえないが何やら楽しそうだった。

練習中筆者はグラブを置き、空を見上げた。先ほどまでの雨が嘘のように、空は青く輝き真っ白な積乱雲が命を吹き込まれた風船のように、思い思いの方向に勝手に湧き上がっている。
突然の雨も含めて「夏が来た」と実感したのは言うまでもない。

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2016年8月1日月曜日

Q愛すべき野郎ども

土曜は久々のQueens飲み会なんであった。
ただのそれではない。昨年主将Miiのオヤジ、某大手都市銀の副支店長として京都へ単身赴任しちゃったTanakaオヤジが、週末宮前へ帰って来るというので、ならばとQで歓迎飲み会開催となったんであった。場所は宮前平のQueens夜の(昼も)部室、故笠原前代表の愛(まな)息子もバイトする、「Qさま」御用達の藍屋なんである。

誰かの歓迎会といってもすぐに、ただの飲み会になっちゃうのは世の常。
Qでは近い将来のベンチスタッフについて、代表Murataさんが心を痛めて粉骨砕身だったり、10周年記念誌の苦労話に花が咲いたり、リーグ戦真っ盛りの宮前秋季大会に話題が及んだり、芥川賞の「コンビニ...」をすでに読んでいるSohma会長が、筆者のブログ小説は絶対何かの賞に応募すべきだと力説されたり、それに対して芥川賞と直木賞の違いについて筆者も応えたり、高校野球神奈川大会の話になったり、連盟事務局長のSasakiさんにボソボソと延々アメリカンフットボールについての蘊蓄を聞かされて、その造詣の深さにちょっと驚いちゃったり、中三になったQのOBHimariが所属するオール京急の試合結果の話だったり、更に...。

更に、途中からSatohさんのOB愛娘Noeriが参戦、更にQueensきれいどころの美人妻Kitamatsu母も参加、ぎゅんぎゅん盛り上がったわけで。

会長、Kuriharaさん、Sasakiさんはお開き。
それでTanakaオヤジと会長が挨拶。


言っておきたいことがある。TanakaオヤジはKitamatsuオヤジと絶妙のコンビなんである。Tオヤジを活かすも殺すもKオヤジとの掛け合い漫才次第なんである。
Tオヤジ「Kitamatsu、お前ちょっと来い、ふざけんなよ」
Kオヤジ「はっ、なんすか?」
Tオヤジ「だからこっち来いつってんだろ」
Kオヤジ「だったらTanakaさんのほうこそ、俺んとこ来いよ」
Tオヤジ「ばかやろうKitamatsu、ふざけんなよ、お前ちょっと来い」
このようなやり取りが定番なんである。KitamatsuオヤジがTさんをいじればいじるほど、その本来の味わいを引き出す。噛めばかむほど味を出すスルメのようだ。これを見てQの面々も定番の漫才を見せてもらって、わいわい爆笑する。タカトシの「欧米かっ」の漫才を見て安心しちゃうようなものだ。

QコーチDaiちゃんのスマホで筆者も写真を撮るはめに。その場で即LINE交換して送ってもらった。Tanakaオヤジはここ数ヶ月で年を取ったのだろうか鼻の脂の放出量が減少したようで、いつもの眼鏡のズリ落ち具合が若干弱いように思ったのは筆者だけではあるまいて。それに比べて筆者の頭皮のテカリ加減は文字通りますます磨きがかかっている。ハエが止まったら確実に滑って転んで骨折するに違いない。

所は変わって歩いて3分の宮前平カラオケBOXへ。
昨年の三多摩懇親会以来であった。きれいどころに更に追加注文が入り、現29番Imanishiオヤジの愛妻も夜中にかかわらず駆けつけてきた。
Qで歌姫母といえば通称「ミーシャ」今日は事情があり来れなかった。対してQ男性陣のカラオケの雄と言えばKitamatsuオヤジである。その昔故笠原さんをして「イイ男とイイ女のカップル」と言わしめた夫婦のダンナである。武相出身の高校球児で歌は天下一品、更に色男となれば天下無敵なんである。それでいて筆者などへの年上への気遣いにはいつも頭が下がる。翌日慰労の言葉のLINEをもらった。ありがとう。
ぐわんぐわん歌いまくる「セクシーYuuri」なんであった。

某大手電器メーカーP勤務のImanishiオヤジは今夏のリオオリンピックでブラジルへ飛んだりして忙しいんである。初めはカラオケでは野球に特化した歌でいこうと画策、選んだのは「中日ドラゴンズ応援歌」。わけも分からず歌っていたがImanishiオヤジ、すぐに機転をきかしこれをQueensのメンバー替え歌に加工する。諸外国から原材料を輸入して日本独自の技術で加工製品化するニッポンのお家芸なんであった。
母たちの歌ならば筆者は逡巡し掲載はしないだろう。ちょっとあとが怖いからだ。でもImanishiオヤジなら笑って許してくれるはず。なので勝手に動画を掲載しちゃう。
ドラゴンズの選手を全てQ姫に言い換えてのカラオケ。実に盛り上がったのは言うまでもない。Q関係者以外の方が見ても面白くないかもだが、アップしちゃうぞ。(※会社のPC或は電車の中でのスマホなら、音声に注意が必要なのは言うまでもないので配慮のほどを。スマホによっては動画が観れない場合もある)
みんな愛すべきQueensの野郎どもなんであった。



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2016年7月29日金曜日

日々雑感4題

「日々雑感」なんである。しかも一気4題にて。

「日々雑感」1
ほんのちょっと前に、そう筆者がまだポケモンGOをDLしていない頃。マスコミでは大盛り上がりで、その功罪をネタに連日報道されていた頃なんである。(今でもそうだけれど)「功罪」の「罪」だけに目を向けると事故や犯罪にまで発展して、死者も出ているそうだという知識はうんざりするほど詰め込まれていたんであった。

そんなほんのちょっと前である。筆者は娘の残して行ったオンボロバイクを引いて、マンションの敷地外の公道まで押していった。うちのマンションは古いけれど理事会(管理組合)が優秀で、規約遵守にはことに厳しい。(筆者も昨年度持ち回り理事だった)。敷地内でバイクにエンジンを掛けてはならないんである。許可されているのは新聞配達のバイクのみ。なので公道に出てからエンジンをかけた。
そこへ角を曲がってきた中高生らしき男の子がいた。耳にはイヤホン、手にはそう、スマホを持って一心不乱に覗き込んでいる。「おいおいキミキミ、歩きスマホはいかんぞい」とココロの中でで毒づいた私。筆者も歩きスマホはたまにやる。でもその時はスマホ集中1に対して周囲への気配り9の割合で歩く。普通は立ち止まって操作する。
彼は筆者のバイクにも気づいてないようだ。筆者の横を彼が通り過ぎ後方へと歩いていった。アクセルを回して少しエンジンに喝を入れてやる。いきなり発進するとすぐにぱすぱす悲鳴を上げて、止まってしまうからだった。十分にエンジンが暖まったところで、右斜め後方を目の端で確認してブレーキを離し、右手でアクセルを回す、ゆるゆる発進....したかと思ったとたんに、先ほどの中高生男子の背中が目の前に現れる。きゅるんっとブレーキをかける。ぶつけて轢いてしまうところだった。
おそらく彼はポケモン探しに夢中で一旦筆者の後方へ行ったものの、この方向じゃないと思い踵を返して戻ってきたのだろう。彼はそのまま何事もなかったように角を折れて行ってしまった。
「功罪」の「罪」のささやかなひとつ。
「功罪」の「功」もいっぱいあるけれど、今回は触れない。
今後訴訟天国アメリカで、このポケモンGO事件をめぐる法廷での争いが目に見えるようだ。なにせ、私がデブになったのはマックのハンバーガーを食べ続けたからだとの理由からマクドナルドを訴えるようなお国柄。またスタバのアイスコーヒーは氷が多すぎて実質中身が少ないという理由で、数年間飲み続けたアイスコーヒーの杯数分+慰謝料で確か数億円を要求して訴訟を起こしたバカもいる。これにはスタバもさすがに「アホらしくてコメントする気になりません」とコメント。....ポケGOで事故を起こしたのは夢中になりすぎるゲームを作った任天堂のせいだ、と訴訟を起こさないとも限らない。任天堂は株価を気にする前に、今以上のしっかりとした安全策を提示したほうが良い。法廷でも負けないような確固たるものを。日本発信のアイディアが世界を席巻していることには、痛快な思いをしているひとりの日本人として。

「日々雑感」2
Queensなんである。昨日は平塚球場にて「女子中学生硬式野球の全国選手権大会」初戦が開催された。筆者もお誘いいただいたのだが予定があるため断念。これには女子硬式野球の名門「オール京急」が参戦している。言わずもながQueens出身の3年HimariとFuukoたちが所属するチームだ。Fuukoの父母二人からLINEが届く。Himariは一番ショート、彼女らしいオーダーに思わずニンマリ得心す。

続いてLINEぴこぴん。Sohma会長も応援に来ていたのだそうだ。右はFuuko父。因に左が会長なのは少年野球「晴耕雨読」ブログ読者なら瞬時に理解できよう。会長、アンダーアーマーのキャップを被っている。眼鏡のセンスといい、驚くべき若さである。

母から更にFuukoの最近の写真が届いた。「立派な下半身になりました(笑)」と。
これは凄い。ただでさえ「小顔」のFuukoの頭が余計に小さく見える。笑顔はQueensの時のまま素晴らしい。筆者の息子やフレンズ現監督Shinyaと中学で同期だった、現ヤクルトの高井雄平くん、「Yuuhei」の、中学のときと同じくらいの野球的下半身になってるではないか。彼も有馬中学当時「エッサッサ」をやった時の太ももははこんな感じだった。

京急は初戦勝った。おめでとう!
高校野球甲子園地方予選のみならず、少年野球も、女子野球も、夏は野球大会大盛り上がりである。

「日々雑感」3
今朝早くにフレンズ前監督SatohくんからLINEグループにコメントあり。
「おはようございます。ご報告です。
昨年優勝した横浜銀行カップに伴い、その後横浜銀行・TVK・ベイスターズとの調整して、横浜・夏の一大イベント『YOKOHAMA STAR☆NIGHT 2016 supported by 横浜銀行』にOhshiroRuiが8月5日のベイスターズvsドラゴンズのナイター戦にて始球式をすることになりました。」

なな、なんと、プロ野球公式戦の始球式でウチのRuiが...。
賛辞の嵐がその後LINEを賑わせたのは言うまでもない。Ruiは同僚Yuiと共に世田谷の中学硬式野球のボーイズに行っている。
いろんな意味でこれからが楽しみである。
「日々雑感」4
最後にもう一個。
筆者山形出身である。22歳の10月に結婚した。両親ともに元気だった。その年の12月初旬ジョン・レノンが凶弾に倒れた。相前後して真夜中の恵比寿のアパートにオフクロから泣きながら電話があった。オヤジが死んだと。享年65歳だった。
会社の忌引きを使って帰郷。葬儀を終えて一週間後また東京へ戻った。恵比寿のアパートに夜中に帰り着くと、玄関前に置かれていたのは山形から発送された私宛の荷物だった。送り主はオヤジの名前。一瞬私の頭は混乱した。死者から届いた贈り物。
当時は田舎からの荷物発送は一週間ほどかかった。オヤジは死ぬ直前に東京の私宛に山形の名産品を送った。その翌日仕事帰りに心筋梗塞で急死した。私はそれと知らずに葬儀に出て、その後一週間を経て、送り主不在のまま私の手元に届いたのだった。
.......
と、以上はなんか小説みたいな本当の話。
それを想いだすようなハガキが届いたんであった。しかしこちらは至って元気で爽やかな話。
合宿中のフレンズの集合写真だった。合宿はすでに月曜に帰ってきているけれど、富士山をバックにした写真絵ハガキが今日届いた。こんな気遣いは初めてだった。なんともほっこりとした嬉しい気分になる。もちろんもらったのは筆者だけではない。
温かいフレンズ父母や、チームの気遣いに感謝。送り主は「有馬フレンズ一同」
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