秋季大会ブロックリーグ予選2戦目、VS長沢ドングリーズなんであった。
試合内容は団長の想い出、じゃない断腸の思いで、ほぼ割愛。
試合前は降ったりやんだりの空模様。中止に追い込まれるような大雨の予感はなかったものの、試合中ときどき天気雨が降ったりもするんだろうなと、思っていた。グランドには2007年のOB主将Kazuが顔を見せた。と思ったらもう一人の若者がいたんであった。同期のYuutaだった。彼らはある種フレンズの長い歴史の中でも特筆すべき年代の選手だった。Kazuはチーム全体の統率や下級生への気配りが出来て主将としては素晴らしかったのだけれど、この年の6年8名のメンバーが実に「個性的」な連中ばかりで、Kazuも手を焼いていたんだった。筆者的にもこの年代の選手たちはよく記憶に残っている。バカな子ほど可愛いと言うではないか。バカとは勉強ができないという意味ではない。その中の一人がShibazaki兄弟の兄、Yuutaなんであった。
中学から波瀾万丈、21にしてすでに結婚し一児の父親になっていた。筆者も結婚したのは22の若造の頃だったから人のことをとやかく言う資格はない。Kazuもそうだが彼は実に落ち着いた雰囲気を身にまとっていた。現役当時からイケメンだったがその面影もあった。先日合宿の話をブログに書いた時、昔大柄なスラッガーのくせに飯を食うのがやたら遅いヤツがいたと書いたが、偶然にもそれがこの子だったんである。
※下の写真は夕方試合後に、ブログ用だと言って二人のツーショットをiPhoneで撮影。ヤツらのこんな成長した姿を見るのが我々OBコーチの楽しみでもある。
※因に右のKazuは花巻東のシャツを着ているが、宮城気仙沼の東陵高OBである。
後日談。あとでKazuにLINEで訊いてみた。彼は川崎北シニアから気仙沼東陵へ。同じシニアのチームメイトだった主将は岩手花巻東へ。のちに練習試合をやった時に再開し、互いにシャツを交換したのだそうだ。ちょっと、美談である(^-^)
※彼らがこの東北の高校へ入学する直前に、東北大震災があった。
試合前にInoueスコアラーのワンコHanaがベンチに座っていた。筆者、
「おし、今日はこのHanaが代理監督やるからな。おまえらちゃんとサインを見逃すなよ」
小さい子らが言う。
「ええええ〜!?」
筆者、「ワンって一回吠えたら...」
すかさず隣にいたOhmoriオヤジが笑って言う。
「スクイズのサイン」
また筆者、「ワンワンって二回吠えたら盗塁だあぞ」
「ええええ〜!?」
Ohmoriオヤジ爆笑しながら言う。
「ワンワンって、おい、ボールカウントじゃないぞ」
ワンワン=ワンストライク・ワンボール。子らは誰も理解出来ずポカンとしていた。
さて試合開始。
D先発は小柄ながら球筋の良いWatanaba(Watabe?)くん。対するFはダブルエースの一人主将Kaito。ドングリの主将は女の子のショートSatohさん。守備を見ればチームピカイチだった。更に主審はヤングから、というより連盟審判部でもある超ベテランのKatsuさん。誠実で安定したジャッジには絶大な信頼性がある。(筆者のような若輩が言うのはおこがましいけれど)
試合は初回FのエラーにからめてDが二塁打などで2点先制。
グランド脇ではKazuがYuuta相手にピッチング。
「次、スライダー」
「おお、曲がった!」
「次、チェンジアップ」
とんでもない暴投だった(^-^)
Fも本領発揮。長短打で4点を返し逆転。
スーパー三年生Akiが生還し、そのあとホームベース位置を自分で直しに行った。ちょっと笑えた(^-^)アイツらしいなと。
内野ゴロ。ホームから一塁方向を見る。一塁手が捕球、そのうしろにセカンドAkiのカバー、更にライトGakuもちゃんとカバーに走っていた。こういうのは現場では気がつかないこと。偶然写真に撮って後日初めて気づいた。今年のフレンズも捨てたもんじゃないぞと嬉しくなる。
さて中盤までの空模様はこんな感じ。
にわかにぽちぽち雨が降ってきた。まだゲームに集中していた。
来た来たきたぞ。急に空がかき曇るやいなや、冷たい風が吹き始めた。
バラバラバラっと雨粒が大きくなった。
Katsuさんの試合中断のコール。みんなずぶ濡れに。コーチKakenoオヤジのポケットに入れていたハードBOXの煙草は全部お釈迦になったようだ。筆者はパンツは濡れてもカメラだけは濡れないように戦場カメラマンとなる。泥沼だったベトナム戦争のピューリッツァー賞が頭によぎる(わけないか)
20分くらい雨宿りしただろうか。試合再開。
結果はDの奮闘もあったけれどFの圧勝だった。
気をつけぃ〜!
「礼!」
入ったばかりの小さい子たちが頭を下げるタイミングを見事にはずしちゃっている。
ふぞろいの林檎たち、なんであった。
試合後のオヤジコーチたちの練習点景。
母たちはプールでブルーシートを洗う。会話は全く聞こえないが何やら楽しそうだった。
練習中筆者はグラブを置き、空を見上げた。先ほどまでの雨が嘘のように、空は青く輝き真っ白な積乱雲が命を吹き込まれた風船のように、思い思いの方向に勝手に湧き上がっている。
突然の雨も含めて「夏が来た」と実感したのは言うまでもない。
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