2009年9月16日水曜日

麗しのアウトリガー

子どものころから学校帰りなどに、大工さんの仕事ぶりや近所のおじさんがやっている溶接作業、「バクダン」と呼ばれる米菓子を作る様子などを、じっと飽きもせず眺めているのが大好きだった。勝手に長居を決め込みしゃがみこんで見ていると、必ずといっていいほど、寡黙な職人さんたちから少年に声をかけてくれる。それもなんだか照れくさくもあり嬉しくもあった。 小中高と美術・図工系と国語系はほとんど4か5。反動で数学系が大の苦手だったが、図形の授業だけは楽しかった。春を迎えた小川の氷が融けてさらさらと流れるように...ただし徐々に小難しくなり「サインコサインタンジェント」あたりの頃になると再び冬到来、みの虫少年はせっせと自分のカラに閉じこもるのであったけれど...。
閑話休題。
そんな少年がオトナになってやっている仕事が店舗のデザイン・設計。いわば美術と数学を足して2で割ったようなものか。職業柄一般のひとに比べて、建築現場を至近距離で目の当たりにする機会が多いけれど、中でも私は建設重機たちの働きぶりを見るのが大好き。冒頭の少年時代と全く変わってないことに気づかされた。変わったのは職人のおじさんが声をかけてくれるのではなく、今はおじさんとなった自分から寡黙な職人に話しかけるようになったこと(^^)クレーン車の小柄なおじさんのひと仕事終わったあとの笑顔が素敵だったし、カッコ良かった。(小柄な人がデカイ機械やクルマを操る姿はカッコイイ。フレンズにも約1名?(^^)...)
さて麗しのサブリナ...?ではなく、「麗しのアウトリガー」である。見ているだけでうっとり、目がハートマーク♡♡なのである。もともとはカヌーなどの小型の舟が転覆防止のために、左右に張り出させた細長い浮きのようなものをいう。クレーン車や高所作業車などの建設機械の場合は、作業時に自身の重心が極端に上に移動するため、下の接地部分を広げて安定させ、転倒防止を目的にするもの。写真のように車両の左右にウィ〜ンとアームが伸び、更にウィ〜ンと上方向へ作動し、スパイダーマンのような格好で自分自身を持ち上げてしまう(写真のバケット車30センチほど車体が浮いている)タイヤ接地が1:3と仮定するならばアウトリガーのそれは3:3みたいな感じ。この「アウトリガー」というコトバの響きがまたカッコイイ。
少年野球メインのブログなので、ここでムリクリバッティングフォームの話に展開してみよう。低学年の子、特にカラダの線が細い子が棒立ちで上体だけでバットを振っても球威に負けてしまい、極端な場合身体がヨロめくこともある。根本的にまだ身体が出来てないことが原因だが、少しでもこれを軽減するには...テッシーアウトリガー理論である。棒立ち状態の両足のピッチを仮に1として、左足をウィ〜ンと投手方向へ1伸ばし、右足も同様に捕手方向へウィ〜ン1。すると1だったものが合計3に変化。更に膝を十分に曲げると自然と重心が下方向に位置し安定感が増す。ウチのチームでいえば低学年の子たちと、高学年ではMuro。彼は腰の位置が高く(昭和のオジサンには羨ましいぞっ)、膝も硬いので是非実践するべし。
本日朝5:00まで徹夜し、ホテルで1時間寝たあと朝食、外を歩いている時にこれを発見!思わずパシャリ。懐かしい薬局の前のコーワ軟膏のケロちゃん。1978年に改良された二代目ケロちゃんらしいが、可哀想に満身創痍で穴だらけ。ビニールで応急処置を施してあったが、これではコーワ軟膏を塗っても治らんわなあ。外科に行かないとね。
※写真で判別出来るだろうか?左下の自転車のブレーキランプには一世風靡した「スマイル」シール。ケロちゃんとお互い笑顔で朝の挨拶を交わしているみたいで、砂漠で見つけたオアシスのように、徹夜明けですさんだココロの筆者も思わずほっくり、スマイルでした。

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