2012年9月4日火曜日

新旧共存

時々携帯電話の中の写真データを整理してみることがある。例えば電車に乗って文庫本を忘れてきてしまって手持ち無沙汰な時などに。思いのほか撮りっ放しで忘れている写真があったりして、保存するものと削除するものとに分けて作業開始。人を撮ったものは、これは本人に送ってやろうとか、これはしっかりMacに転送して保存しとこうかとか、なんじゃこりゃ、こんなのなんで撮ったんだっけか?とかとか....。

そのうちの数枚をアップ。
先日広島へ行ったときの数葉。マツダスタジアムでの7回裏の風船応援風景。別の一枚は先日のブログに載せたけれど。更に市内を走る広島名物「市電」。いわゆる路面電車。全国でも現存する路面電車は数都市しかないはず。ちなみにバンド♪「レミオロメン」の「ロメン」はこの路面電車が語源。いらぬ豆知識であった。原爆ドーム前で降りて停留所からパチリ。市内をごんごん走るこの電車は実にいろんなデザイン...というより新旧入り交じりの実に多様な電車の姿を見ることが出来るんである。新幹線の上下線レール上に、「のぞみ」と「機関車」が共存しているような、と言えば大袈裟か。

「新旧交代」という四字熟語は秦の始皇帝の時代からあるけれど(?)、「新旧共存」というのはもしかして筆者の造語だろうか?
今日、渋谷のいわゆる最新スポット、Hikarie(ヒカリエ)に行った。マレーシアに移住している兄貴夫婦が一時帰国し、メシ食おうとなったのであった。兄もブログをやっているので話に花が咲く。しかしランチと言えどもサラリーマンが気軽に毎日来れるような値段ではなかった。ここよりも安くてしかももっとうまい店はいくらでも知っている。周りを観察すれば、親のスネかじっていそうな夏休みのヒマそうな女子大生、セレブチックな若い奥様族、会社役員を夫に持つであろう上品そうな壮年の女性...ばかりなりけり。
ヒカリエの前身は東急文化会館で、上階には五島プラネタリウムがあった。筆者も小5だった息子と一緒に来たものだ。今まで何万人の子がここで天空への夢を見てきたのだろうか。筆者は居眠りしちゃったので本当の夢を見ていたが...。星々を投影する万華鏡のようなドームもなくなってしまった。その渋谷ヒカリエの8階からの風景。「新旧交代」の槌音(つちおと)も高らかにスクラップ&ビルドの都市景観。怒髪天を突かんばかりの東急セルリアンタワー、対してヒカリエの足元には地下鉄銀座線のギスギスに錆びたレール。筆者の世代ではないけれど、はて、宇田川町あたりの伝説の「恋文横町」ってまだあるんだろうか....。

野球選手もいつかは引退せねばならない時が来る。先日カープの石井琢朗が引退を表明。曰く「横浜ベイの十数年間に匹敵するほどの濃い4年間を広島で経験することが出来ました...。」例によって涙腺がうるうるしてしまう筆者である。広島に残って指導者になってくれたら嬉しいけれど、でも出来れば古巣横浜ベイにそっと背中を押して帰してあげたい、と思う。「ありがとう」の言葉と共に。

「新旧共存」であって欲しい。
新しいモノが好きである。職業柄新しいモノを造ってもいるわけで。
でも温故知新。故(ふる)きを温(たず)ね新しきを知るのも大好き。
「新旧共存」の都市計画を望む筆者である。
にほんブログ村 野球ブログ 少年野球へ
にほんブログ村


0 件のコメント:

コメントを投稿