2012年9月5日水曜日

模倣は確信犯

憧れの人がいるとする。スポーツ選手や芸能人などだ。人が人に憧れるとその人の真似をしたくなるのは、大昔からの人としての習性である。カッコイイ芸能人がかぶっているキャップと同じものを購入してみたり、安室奈美恵と同じスタイルを真似たアムラーが渋谷を徘徊したり、イチローに憧れる少年は打席に立った時のあのバットをくるくる廻す動作を真似したり....。
筆者中学のころサッカー選手で憧れたのはベッケンバウアーとジョージベスト。彼らのシュートやドリブルの瞬間のフォームを頭に描きながら練習したものだった。「赤き血のイレブン」のバイシクルシュートを積もった雪の上で何度も繰り返し練習したり。中学3年の時、後輩にも好きな選手の真似を大いにしろよ、と宣ったものである。
そうゆう意味での「模倣」は他愛もなく、罪のないことである。

これが同じ「模倣」でも企業の営利活動になると大問題となる。
著作権・肖像権・所有権・知的財産権。
過日Appleとサムスンの特許訴訟問題に米国での判決が下ったことは万人の知るところである。筆者はiPhoneやスマホはまだ持ってないのでよく分からなかった。ネットで画像検索してビツクリなんである。これがサムスンの特許侵害や盗作以外の何者であろうか。真似してないと言い張るサムスンの神経を疑ってしまうんである。
実際はサムスンはスケープゴートであって、本当の目的はOSを提供しているGoogleへの攻撃の序章であることは言うまでもない。故スティーブ・ジョブズは自伝の中で激しく言っている。「Appleの会社全資産数兆円を全部つぎ込んででもAppleの技術を盗んだGoogleをブッ潰す」と。まあスティーブ・ジョブズならではの過激な発言ではあるけれど。
サル真似した挙げ句に、オリジナルの本家のデザインや技術を超えられず亜流で安価な商品を市場に流通させることは、いっそのこと公害認定して欲しいものだ。
(※サムスンのこのモデルを所有している方には上記文章不愉快かもしれぬ。ゴメンナサイ)

            写真はガジェット速報より

昔サッポロ黒ラベルのビール缶のデザインをパクったとして、サントリーのモルツが訴えられたことがあった。その時の筆者の印象は「確かに似ているけれど、全くのコピーとは言えない」である。でも人気商品にあやかろうとしてデザインを模倣したと批難されても致し方ないかな、と思ったものである。
ビールファンの中には秋の夜長に鈴虫が合唱を始めるころ、「キリン秋味」が出るのを楽しみにしている方も多いと思う。筆者もその一人。数日前コンビニに立ち寄った....。

冷蔵ケースの向こうを見て我が目を疑った。
またしてもサントリーがやってくれちゃったんである。サントリーにはおよそプライドというものがないのだろうか?せっかくプレミアモルツという大変優秀なビールを確立したというのに。
この二つを比べてみてパッと見ではネガポジ反転し、商品名を縦書きを横書きにしただけのような印象を受けてしまうのは筆者だけではあるまいて。
いやはや参ったもんだのモンダミンである。

しかぁ〜し!....なんである。
キリン秋味はレッキとした生ビールに対して、サントリー秋楽は発泡酒。値段では圧倒的に庶民の味方なのだった。しかも、飲んでみたら「ムムム、ヤッベ、うまいじゃん!」が正直な感想。色の濃さもさることながら、泡までもが秋色のうっすらオレンジがかっているほど濃厚。少し前ならば発泡酒は独特の薬品臭さが鼻につき大嫌いだったけれど、昨今の発泡酒は結構イケてるんである。ましてや発泡酒に慣れ切ってしまったこの体、これを受け入れないはずはない。恋する乙女が「私をあなた色に染めて」みたいなものだ。気がついたら我が身はすでに発泡酒色に染められてしまっているわけで。もし両者が生ビールの同じ土俵にあったのならば、断然キリンを支持するのであるが。
参考にする程度の模倣はいいけれど、サル真似コピーはいけません。
しかし、背に腹は変えられないのも現実なんである。
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