2015年11月18日水曜日

深夜のスコアラーの独りごと

野球ネタは少し落ち着いてきたものの、まだローカルゲーム大会は残っていて、まだまだ気を許せない少年野球「晴耕雨読」なんである。先日は宮前Queens10周年記念誌の骨子となる、ラフスケッチ30ページ分近くを描きあげQの皆で打合、ようやく薄暗いトンネルの先に一条の光明が見えてきたのも束の間、今度はフレンズ恒例のスコアブック年間集計冊子制作に向けて、ケツに火が付きはじめちゃったんである。ネット印刷発注までにさほど時間がない。

他のチームはスコアを付けたあといったいどうしているんであろうか?
ゲーム中スコアブックを付けることはやった者でないと分からない達成感がある。瞬間瞬間のシーンを一瞬にして切り取り頭の中でデータをデジタル化し、それをアナログにスコアブックに書き込む。スコアブックは正確性が全てではあるけれど、それをスピード勝負で判断しペンを走らせるわけで、その危ういバランスの中で、ひと試合完璧に仕事出来た時はそのあとのビールが旨い。更には選手たちが感動的な試合を勝ち抜いた時にはこれにもっと付加価値が加わるんである。
そんな苦労して積み上げたスコアをそのまま倉庫に仕舞ってしまってはもったいない。子どもたちも年末の年間集計成績冊子には、目を皿のようにして読み込むんである。あまり試合に出れずに成績もそうでもない子もいるだろうけれど、それもひとつの小学時代の想い出になってくれればと思いつつ、深夜まで編集するのだった。また、スコアラーの自分の1年間の集大成としてもカタチに残しておきたい思いもあるわけで。

昔は筆者とKaneda顧問の二人でスコアラーをやっていた。しかしスコアラーと「晴耕雨読」ブロガーの兼業農家には限界があり、将来を見据えて筆者は壮大な計画の元に、フレンズには数年かけて次期スコアラーを育成したんである。現在フレンズスコアラー部には男3人、女性3人の精鋭がいる。うち一人の母Mayumiちゃんは今春滋賀へ転居となったので、スコアラーが誰もいない時は新幹線で宮前へ駆けつけてくれることになっている。ただし新幹線代を経費として計上出来るほど潤沢な資金力はない、勝っても人数の少ない貧乏球団のフレンズではある。

グランドでの試合のスコアブックを付けたあと、夜なべをして1試合ずつ、選手一人ひとりずつの年間成績を集計するのは、並大抵の気力では出来ない。数年前からOhmori部長に協力を仰ぎ、またここ2,3年はSone母にも参戦を要請。今年はグランドでのスコアラーはOB母のInoueMが活躍。更にSone母が一手に集計とExcel入力をやってくれた。これもやった者でないと分からないことだが、年間成績の集計はグランドでスコアを付けることの数十倍大変なことなんである。大変なことではあるが、反面小学生程度の足し算引き算の暗算が出来れば誰でも出来る。打率や出塁率や長打率などの「率」の計算はExcelに関数を与えて自動計算出来るようにしてあるんである。

さて、Excelデータがやっと筆者の手元に届いた。
ここからは筆者がグラフィックソフトを駆使して冊子編集に挑む。
結果は「6年生を送る会」でのお披露目となるのでここではつまびらかに出来ないのがもどかしいのだが、予想はしていたが今年のフレンズはいろいろとんでもない数値がはじき出されていたのだった。
例年年間試合数は40から50試合(練習試合含む)だが、今年はほぼ倍の89試合(昨年の新人戦から今年の11月3日までをカウント)。しかも公式戦が圧倒的に多い。目をみはるチーム勝率。主将でエースRuiの脅威の防御率。主砲で捕手のYuiの圧倒的本塁打数....。
こんな数値を目にすると、1年間の我々フレンズスコアラーたちの苦労も、
固い根雪が春の陽光にゆるゆる溶けていくように、
または、風呂上がりに口にするアイスが喉をゆっくり落ちて行くように、
あるいは、金を貸していた昔の友人から借金返済の連絡をもらった時のように....(これはちと違うか)、
数字を見てそんなふうにスコアラーの苦労が報われるのであった。

いずれまた、ここで今年のスコア集計の話は書くことになるはず。
月末までに設計の仕事よりも野球関連の責務が比重を占めるこの時季なんである。
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