春季大会二回戦は泣く子も黙るあのウルフ戦なんであった。FとWの実力差は十分認識しているものの、なんとか一矢(いっし)報いる場面をどうしても見たいのである。
先発は昨年と同じ不動のバッテリーのWに対し、FはエースShohの故障もあり今年彗星のごとく入部した新6年Ichiyaがマウンドに。
ここに至るまでの何試合かで打棒が爆発している3番Aki。2試合合計で8打数8安打なんである。目の覚めるような安打を披露して欲しかったのだった。「くわらきーーーん!」レフト線への良い当たりはWの好守でアウト。良い打者にはちゃんと「打たせない策」を講じているのだろうか、またはAkiの力みが結果を出せなかったのだろうか。それでも少し手応えは感じられたのだった...と思えたのはこの初回のみだったと分かったのは、試合が終わったあとだったのだが...。
その裏、Wの猛攻...ではない。Fの失策に乗じて内野安打と単打のみで気がつけば4点先制。小さなほころびを見つけたらその縫い目をどんどん広げて穴をガッツリ拡大し、しっかり点にしちゃうところもWの真骨頂である。極寒の北極で穴開きジーンズをはいてるような気分である。
その後も決して速いとは言えないけれど、丁寧にコーナーをつくコントロールと、緩急取り混ぜた投球でF打線を手玉に取るHibaraくん、捕手はあのTaiyohくんの弟Yuukiくん。Hibaraくんは奇しくもFのKaitoやTsukasaと同じ小学校であった。(※他チームで人名に誤りがあれば訂正します)
全く打てないF打線。なぜだろう、なぜかしら。反して着々と加点していくW軍団。
戦況に歓喜するW応援席と、奮闘を懇願するF応援席。RikoのオヤジはせっかくCarpの「赤頭巾」を着てきたのに。赤ずきん...その理由は忖度されたし。
少年野球では「エースで4番」なオロナミンCのCM的セオリーで主将になるのが常だが、守備がライトで主将というのも珍しい。毎年さほど大きな選手がいないのにめっぽう強いのは昔からのWの特徴。しかし中でも抜きん出て体格の良いInumaruくんの打撃は凄かった。4回裏彼の打球の方向を数学的(図面的)に表現するとこーなる。レフトAとセンターBの2点を線で結び、その線分を二等分した点から直線を本塁Cに引いて、更にその線分を本塁C点から外野方向へ延長したフェンス手前D点への大飛球安打を放った。
これを簡単に言うといわゆる「左中間をまっぷたつ」に割る二塁打なんであった。
ブログ冒頭に「せめて一矢(いっし)報いる」と書いた。終わってみれば一矢どころか一本の矢すら放てないで無安打無得点の完敗なのだった。
いくら王者相手とはいえ、もう少しデキルと思っていた筆者が甘かったのだろうか。筆者はどちらかと言えば自チームをお祭り騒ぎ的に過大評価するタイプではなく、逆にシビアに見ているほうだと自認するのだけれど、それでも今年はもっとイケルと思っていたのだが...。自省の念しきりの今日の試合であった。
これで今年も全国制覇の夢は途絶えたのだった(マジメに解釈しないでね)。
下を向いている暇はない。次の目標に向かって邁進するしかないのである。
今年は一時期のような「1強」とか「一人勝ち」の宮前ではないような気がする。いわゆる「群雄割拠」だ。とは言え「強と弱」の差は歴然。どうにかその覇権争いの一角に座を据えられればと思う、春季大会であった。フレンズの「春」は終わり桜は散ってしまったが、まだ希望の光は捨てていない。
さてこのあとの第一公園での2試合も観戦し、午後は帰宅後ワンコを胸に抱っこしながら1時間居眠りしちゃう。セブンの冷凍たこ焼きをチンしてアオサをどっさり振りかけてハフハフしつつ食べながら、火曜提出の京都ホテル図面の仕事を数時間こなし、笑点が終わる頃やっとクライアントへメール。その試合ブログも写真中心ではあるけれど簡単に書こうと思う。連盟広報兼Q広報としてである。
その2試合ぶんのブログはまた次回に譲りたい。
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