2020年11月12日木曜日

ジャイアンツJr観戦記

 お待たせしちゃいました、この時期毎年恒例の宮前クラブVSジャイアンツJrの試合である。宮前からのGJrへの選出はここ4年ほど途絶えているが、毎回G戦士の目を見張るほどのプレーには驚かされるし、見ていて楽しく素晴らしいものである。今年はびっくりするほどの大きな長身の選手はいなかったものの、それ以上に驚愕の打撃を披露してくれたのだった。

初回表Mの打撃は扇風機大会だった。まるで当たる気がしないと言ったら大袈裟だろうか。先発Kosugiyama投手の定規で引いたようなコースを鋭くえぐる速球にMはキリキリ舞い。Mも負けじとスィングするも歯が立たない様子。この試合M打者は2個のデッドボールを受けたのだが、それはあまりに球速が早すぎて避けきれないためであった。しかもその二人は傷痍軍人のごとく一旦戦線離脱しベンチで手当を受け、代走を出すほどであった。ただのDBではなく骨に響くような強烈さだったようだ。

その裏Gの攻撃は圧巻だった。宮前を代表するエースの球を、ピンポン球のようにいとも軽々と弾き返す。これを見ている野球少年に今のうち断っておくけれど、以下のG打撃の数多くの写真の選手の目線の先を注視してほしい。そのほとんどがボールがバットに当たる瞬間まで見切っていることである。いわゆるインパクトの瞬間を誰もがしっかり見極めて振り抜いているんである。フォームもほぼ完璧。「当たる瞬間までボールを見ろ」と簡単に言うけれど、これがなかなかできることではない。筆者は動体視力の良かった若い頃ならいざ知らず、今では視力も衰えて投手の指を離れた瞬間、気がついたらボールはミットに収まっている的な感じである。しかし宮前選手でも幾人もこれができる子は何人もいる。できない子は写真を是非参考にしてほしい。

1番から6番までの連打は圧巻であった。先頭打者から単打、二塁打、本塁打、二塁打、二塁打、本塁打の連続。初球からでもイケると思えば好球必打、ガンガン打ちまくる。決してMの投手の投球が悪いわけではない。あれよあれよと言う間に嵐のような連打にベンチも唖然とし、打つ手を考える前にGはダイヤモンドを疾走するのであった。

打者一巡してもなお攻撃の手は緩めない。特筆は3番打者のSasazaki選手。1打席目で2点本塁打を放つと、打者一巡して回ってきた2打席目もまたしてもホームラン。更に回が変わって回ってきた3打席目も特大のホームランを放ち、なんと宮前の聖地第一公園で3打席連続本塁打なんである。とても小学生とは思えぬスキルとパワーである。Sasazaki選手はしかも大人びた風貌のイケメン。選挙権は18歳まで引き下げられたが、彼らなら小学生でも選挙権与えちゃおうか、ってゆーくらいなものである。もしくは、将来プロ選手になったならば、この「晴耕雨読」に掲載された写真がネット上で高値で売買されるに違いない。もっともその頃筆者は高値売買の前にこの世からバイバイしちゃってるだろうけれど。

ファウルライナーは強烈なスピード。ライト方向へのホームランの打球はかつて経験したことのないような滞空時間。まるで打ってから宇宙に浮かぶ人工衛星に当たってから落下してきたかと思われるくらい、長い時間宙を飛んでいる。いやはや凄まじいチームである。

初回終わってみればすでに0:10であった。

Gファースト選手はどことなく表情といい、風貌といい、MのファーストSubaruと似ていると思ったのは筆者だけだろうか。

満を持してGJrの今年の監督西村健太朗さんの紹介である。広島広陵では1年からエース、4期連続甲子園出場、2003年には全国制覇達成。巨人軍入団後2013年には、球団史上初となる42セーブをマークし最優秀救援投手、名実ともに守護神として活躍、2018年の一昨年に怪我もあって引退、Gジュニアのコーチに就任し、今年は監督となったのだった。指導の方針は「子ども目線に立って考えること」と、その若干強面(コワモテ)に似合わずヒューマンな指導者である。と、大投手に対して筆者が言うのは実におこがましいことだけれど。※出典 Wikipediaより

2回にはゼロだったが3回に1点、終盤にも豪快な打撃で追加点を挙げるG。そんな中でも主将Mikiくんのいくつものファインプレーが光った。暗鬱なムードのM応援団に一条の光を与えたのは、強烈なライナーをジャンピングキャッチの超美技だった。また、もう一点は捕手のShinoharaくん。「こりゃ勝てんわい」的な諦めムードの中でも、冷静にかつアグレッシブにチームを鼓舞し、最後まで全集中!してプレーしていたように思う。

しかしながらMがかろうじて強打を放っても、鉄壁のG軍守備包囲網を突破することは叶わず、スコアボードにゼロが綺麗に並ぶ。まるで電線に等間隔で止まった、仲良く並んだスズメのように。

後半は両軍ともに選手交代の嵐。嵐は今年で解散。Gは強打者イコール優秀投手ばかり。イニング途中に筆者が主審とOgasawaraさんに尋ねた。「今のピッチャー、球速はいったいどれくらいなんですかね?」一瞬間があったのち、全く同時に二人が言い放った。

「110km半ばくらいかな」

「110〜4,5kmくらいだな」

まさに異口同音である。宮前の猛者をもってしても打てないわけだ。しかしある時業を煮やしたMatsui会長が、Mベンチの選手たちおよびベンチ指導陣に聞こえるように檄をとばす。

「お前ら、打てないなら打てないなりに、セーフティーバントして相手投手を惑わせて塁に出ようとか、そーゆー発想ができないのか?ただブンブン振り回してるだけじゃダメだぞ」Matsuiマジックの真骨頂を垣間見た気がする。

いやはやとんでもない選手たちである。GJrをここ何年か筆者が観てきた中では最強なような気がする。ただ、これはあくまで「晴耕雨読」的な個人的見解であり、指導者目線で見れば違うかもしれないが。年末の何年かぶりのGJrの日本一奪還を期待しちゃう。近年の宮前のレベル低下を憂慮しても余りある、完敗を絵に描いたような内容だった。Gは6本塁打含む14安打、守備もほぼノーミスで15得点。対してM軍はKanekoくんの内野安打1本のみ。宮前最強軍をもってしてもである。M選手も歯を食いしばって頑張ったけれど、ここはG軍選手諸君を讃えたい。筆者的には「冥土の土産に実に良いものを見せてもらった」と思いたい。もっとも冥土の土産に、と言うほどジジイではないが。

このあとノーサイド。午後の練習までの間隙を縫って、Ogasawaraさんの要請でG指導陣による直々の指導。投手、捕手に手取り足取りのアドバイス。短い時間ながらM選手は真剣に聞き入っていたのだった。バッテリーのみならず宮前野球少年も、今日の経験を糧に下を向かず明日に向かって撃て、...じゃない明日に向かって頑張ってほしい。同時に「晴耕雨読」的には、驚愕と感動の、小学生とは思えぬ多くの素晴らしいプレーを見せてくれてありがとう、であった。

Ogasawaraさんに促されてベンチ後ろに並べられたヘルメット。G選手諸君を象徴するかのような一葉の写真をアップして今日は筆を置く。

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