JA共済杯、境川遊水場ドームでの宮前Queens参戦なんであった。夏が来れば思い出すのは、遥かな尾瀬と昔から決まっているが、ここ境川に来ると思い出すのは、2015年フレンズが破竹の勢いで全国大会に行った年、この境川で雨中戦の死闘を演じたことだった。写真をワンカット撮れば雨粒が100万粒くらい写り込むほどだった。
今年の境川も今にも空が泣き出しそうな雨模様、曇天のもと広大なBグランドで開催となった。対するは県央ガールズ。全員6年(?)かと言うビッグなチーム、中にはもう中学生じゃないのってくらいの選手もいるわけで。
試合前にはtvkをメインにNHK、民放各局、ABC、CNN、BBC、BCG、BMWなどの報道陣に囲まれて取材となった。
先発マウンドは6年生Rana。父母は第一公園でのウルフVSサンダースの戦況も気になるところではあった。途中まではサンダース優勢の展開だったのだが...。
初回表KGは1点先制し、その裏Qの反撃。切込隊長主将Tohkoのバットが唸りを上げて一閃すると、打球はレフト前クリーンヒット。その後4番Momoのまたしてもレフト前タイムリーなどで2点得点し逆転に成功。素晴らしい展開となった。Qは大会数が少ないので全員の打席を掲載。※以下の写真で白い粉のように写っているのは折しも降ってきた冷たい小雨である。レンズに付着した小麦粉ではないので悪しからず。
ところがであった。2回表はKGにとってビッグイニング、Qにとっては待てど暮らせど攻守交代とならず、延々とKGの攻撃が続く展開となった。KG6年連合VS現Queensのチーム事情では致し方なし的な、情状酌量の余地はある。
その裏Qは相手四球失策やTohko内野安打などで1点を返す。
燃えろイイ女は世良公則のヒットソングだが、こちらは吼えろイイ女、Momoであった。ベンチUeshimaコーチから大量失点の暗い空気を吹き飛ばさんと、「Momo、吼えろ!」と声がかかると、Momoが本領発揮、持ち前のいつもの大声で雨空を吹き飛ばさんとする大音声(だいおんじょう)が響き渡ったのである。
最終回にもQは得点し、終わってみれば毎回得点の合計5得点....ではあったのだが、KGのそれは遥かに凌駕し結果は16:5のコールドであった。冷たい雨のコールド、筆者も半袖Tシャツで雨に濡れそぼりコールド感満載だった。
試合後反省ミーティング。監督Satohさんが良いことを言っていた。要約すると「サッカーやバスケと違って野球は試合中にプレーが止まる時間が多い。エラーしても下を向かず引きずらず、その時間に気持ちを切り替えることが肝要だ。ずっと引きずっているとまた次のエラーを誘発するから」...うーむ、中学時代サッカー小僧だった筆者、思い当たる節があった。常にほぼ間断なくボールを追いかけているサッカーでは、点を取られて劣勢の試合では焦りが募り冷静になる暇がなかった。現代のサッカーレベルは格段に進歩してるので、そーゆーことも解消できる指導法もあるのだろうけれど。
「冷静と情熱のあいだ」は辻仁成と江國香織の男女連作の小説だったが、「冷静は情熱に変える」ために必要な行為なのかもしれない。
しかしそれにしても、勝っても負けても5分後には屈託なく明るく笑っちゃう今季のQueens姫たちではあった。
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