2022年6月7日火曜日

東京「輿」にて

連盟前会長、そして宮前Queensをこよなく愛したQueens会長相馬さんが4月に逝去された。このことを拙欄「晴耕雨読」ではいつか腰を据えて書かねばと思いつつも、いつしか日々の由無し事にかまけて、ついぞ書けずに今日まで来たのであった。自省の念とともに己を恥じ入る次第である。

しかーし、なんである。まだ腰を据えて書くには至らずとも、Queensなりのささやかな弔い酒の宴会となったわけで。Queensで相馬さんに縁もゆかりもある野郎どもの面々が参集したんである。賢明な読者ならお察しだろうか。相馬さんを偲ぶ会と言っても、実際には久しぶりの飲み会に全員喜び勇んで駆けつけたのである。むしろその方がきっと相馬さんも天国で笑いながら一緒にグラスを傾けていたに違いない。「なんだよ、皆俺をダシに使って飲み会かよ」なんて、天国で豪快に笑いながら...。

場所はQ総監督Koshimizuさんの店、東京勝どきにある銘店「輿」(こし)である。詳細は省くが旧店舗ではこれまで何度もQの飲み会が開催されてきた店で、タワマンの一階に数年前オープンした地元でも有名な店である。昔の旧店舗ではQの子ども父母、コーチなど集まって大宴会を開いたこともある。これも詳細を書いたら夜を徹しちゃうので簡単に書くが、監督だった頃のKoshimizuさんは、金曜深夜に旧店舗を閉めたのちたった数時間店でごろ寝して仮眠を取り、翌土曜朝8時のQ練習に、勝どきから宮前へバイクで駆けつける生活を何年も続けてきたのである。午後は仕込みの為また勝どきへ戻る。ただでさえ監督業は神経をすり減らすのに、肉体も悲鳴をあげていたに違いない。他にも理由がありそれで数年前から総監督に就任し現監督はSatohさんになったのである。おそらくKoshimizuさんのようなこんな指導者は他にいるまいと思う。総監Koshimizuさんのことを知らない世代に移行してきた感があるQ。その今の父母たちにも知ってほしく筆が長くなってしまった。

さて行ってみたらサプライズが待っていたと思うのは筆者だけか。相馬さんゆかりのQ面々に加えて、仲良し川崎三区でお馴染みの多摩ウィンドフラワーズ、レジェンド女性監督Minobuさん、遅れて麻生シスターフレンズ監督の名将Katsukawaさんも駆けつけてくれたんである。まさに相馬さんやKoshimizuさんとの縁(えにし)を大切にしてくれた、川崎女子野球の2大監督がきて下さったのだった。

店の活写を数枚。筆者久しぶりの酒に嬉しくなっちゃって、つい話に夢中になってしまいブログのことは失念し写真を撮らずにいたんである。なので数少ない写真にて。

Qからの開店祝い。

多摩WF監督Minobuさんとは以前酒席で何度か話したけれど、今回は膝を突き合わせて話すことができた。ある意味連盟の庇護のもとにある宮前Qとはまた別の、多摩区ならではの女子野球の苦労話には感銘を受けたのだった。Minobuさんの子どもたちへの情熱や女子野球の世界観は、「勝ち負けよりも...」しかし「勝ちにこだわる野球...」の狭間で揺れ動く乙女心の胸の内を聞くに及んで、Qのコンセプトにも通じるものがあり共感を得たのであった。ちなみに「乙女心」は嘘ではない。何せ自称永遠の38歳なんであるからして。筆者は心で異を唱えたのである「ウソっ!?38?、マジで?...28歳かと思った」...筆者より5歳若い美人は全て28歳と認定しちゃうのである。Minobuさんをあまり知らないWatanabeオヤジがこともなげに言い放ったんである。「いやーそーでしたか。てっきり代表Murataさんの奥さんかと思いました」と。一同(爆)だったのは言うまでもない。Watanabeさんは実に愛すべき昭和のオヤジであることを再認識できた酒宴でもあった。写真はKoshimizuさんと旧交を温めるワンカット。

だいぶ遅れて合流したのはサプライズ2の麻生の名将Katsukawaさんであった。麻生での練習?試合?が終わって東京勝どきまで駆けつけていただき、更に夜これから麻生連盟の会議があるとのことで、ほんの数十分在席してウーロン茶一杯だけ飲み談笑し慌ただしく麻生に帰っていった。全く頭が下がる思いである。相馬さんやKoshimizuさんや我がQueensのために、わざわざ麻生からこの日のために来て下さったんである。Minobuさん同様人とのつながりを大切にするKatsukawaさんの真骨頂を垣間見た気がした。凡人にはなかなか出来る技ではない。凡人代表の筆者なら「いやーその日は予定があって無理っすねえ〜」と断っていたかもしれないことを思えば、Katsukawaさんの人徳の片鱗を感じたのであった。ちなみにMinobuさんもKatsukawaさんも、この「晴耕雨読」を通じて懇意にさせてもらっているお二人なんである。

(※6/7朝追記)せっかくなので、3年前まだ世の中平和でコロナなんてなかった頃に開催された、3区懇親会での相馬さんと両監督とのツーショットを掲載しちゃう。筆者これまで相馬さんのツーショット写真を何百枚も撮ってきたけれど、男と撮るときと女性と撮るときの相馬さんの表情の落差には、いつもながら実に笑える。

そーだったお開き前に「晴耕雨読」的に最後に集合写真を撮らねばだった。iPhoneとは言えワイドモードで撮ったので若干画像が粗いのはご勘弁。相馬さんに献盃(けんぱい)

「ああ、Katsukawaさんがいる時に撮っとくべきだったなあ」と嘆く筆者、するとどうだろう、誰かが「卒業写真みたいに合成しちゃって」とリクエストがあったので一念発起、数年前のQ絶好調時代のライオンズ杯当時の写真を切り取って再掲載しちゃう。

「輿」の偲ぶ会でこれだけ参集したのはとりもなおさず、相馬さんの人徳でもあろうと思う。良きにつけ悪しきにつけ独特なオーラを放っていた人ゆえ、相馬さんを嫌いな人や敵も多かったけれど、少なくとも筆者には大好きな人生の大先輩であり、愛を込めて誤解を恐れず敢えて言うならば「昭和の豪快で素敵なジジイ」だった。

改めて感謝したい。相馬さんに合掌。

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