2022年6月13日月曜日

空を見上げて(後編)

 空を見上げて(後編)なんである。第四公園へ到着し、ドングリモンタ戦の後はライナーズVSフレンズ戦である。F先発マウンドはSatsuki。相手ライナーズには何人もの長身痩躯の選手たちがいた。初回Lは短打、二塁打、三塁打の長短打攻勢で3得点す。

その裏Fの反撃。もうすっかりFの顔となった感のある、エースの風格さえ漂うRyohjiroh。特筆は彼はまだ4年生なんである。昔のOBRuiを彷彿とさせる勇姿。先頭打者として大きなセンター方向へのツーベースヒット。続くSubaruが手堅く送る。その後相手敵失に絡んで2点返し3:2と肉薄する。

懐かしいOBが来てくれていた。KentaとMuroiだった。Kentaが6年生の頃、このブログを始めたわけで、彼らの年代はさほど掲載数は多くない。あの当時は小さなコンパクトカメラ写真を深夜まで編集していたものである。例えば9名の選手写真を一枚に編集し、更にいちいちコメントまで書き込んだ画像をアップしていたり。このパターンを数年間維持してきたわけで。今では考えられない手間暇だった。一時期はプライバシー保護の観点から、顔に黒い目線やモザイクを入れて掲載したが、これでは逆に本人に対して失礼だと思い、いっそそのまま掲載となって今に至る。あの頃も人数が少なくKentaが主将の時は彼もかなり苦労した。しかし主将として小さい子にも親切に思いやりを持って接していた姿が印象に残っている。対してMuroiはフレンズ史上5本の指に入るほどのヤンチャ坊主。詳細を書くとディスることになる思うので、ここでは詳細は書かないが一個だけ。昔Fのコーチをやっていた頃、大人を揶揄するような減らず口を言ったので、思わずヘルメットの上から頭を思いきり引っ叩いたことがあった。当時筆者、滅多に怒ることはなかったけれど、真剣な時は真剣に叱った。野球技術以外で挨拶を蔑(ないがし)ろにしたり、道具を粗末に扱ったり、思いやりのない言葉をチームメイトに言ったりした時には子どもと言えど激昂(げっこう)したものだった。結果、Muroiはヘルメットの庇護の元ケロッとして、筆者は右手が猛烈に痛かったわけで。(^-^)...今のようにちょっとした事でも暴力だ虐待だと声高に糾弾される時代ではなかったので、悪しからず。うちの子をどんどん叱ってくださいと、思う親がほとんどだった。Muroiはその後彼らしい人生を歩む。カナダの高校からアメリカへ野球留学しちゃって2年前に帰国したのだった。「Muroi、『お疲れ様』って英語でなんて言うんだ?」と問えば「いやあ、自分英語苦手なんスよ」なんて。久しぶりに話してみて、相変わらずヒットの数より口数の方が圧倒的に多いのであった(^-^)

※この二人の話を取り上げたのは、たぶん「晴耕雨読」を今でもみているであろう、Yanagisawa代表とKaneda顧問のためでもある。

閑話休題、もといフレンズであった。LはFの四球失策に乗じて5得点。Fの未熟さが露呈したのは否めないが、致し方無い部分もあるので。がしかし、甘やかすことはチームや本人のためにも良くない。そのバランスが難しいものである。マウンドはRyohjirohへ。

はい恒例のフレンズ美人図鑑。詳細は覚えてないが過日「美人図鑑」と発言した政治家が、世間から猛バッシングを受けて問題となったけれど、ここ「晴耕雨読」では素直な真摯な気持ちの発露なので甘受されたし、なんである。

フレンズ同様Lの四球失策に乗じて、更に期待の大型新人Sohshiのタイムリーツーベースなどで3点を返し9:5と猛追。

おっとこちらも「フレンズ美人図鑑」Part2なんである。試合はSohshiの二打席連続ツーベースもあったけれど、10:6で敗退となった。

ベンチも含めて最後まで諦めない姿勢が垣間見られたFだった。トンネルの長さは日本坂トンネル並みだが、決してその先に光が見えないわけでは無いはずだ。トンネルの長さ同様、長い目で指導することが肝要だとの思いを新たにしたのだった。

さてこの後低学年大会を活写するつもりだったけれど、風雲急を告げ、ぬらぬらと暗雲が立ち込めたかと思う間も無く、いきなりの豪雨、土砂降りの第四公園劇場となった。劇団四季ではない。空模様が崩れると大会予定も大崩れしちゃうわけで。筆者こんな自然現象が大好きでワクワクしちゃうのであるが、連盟的には雨は天敵なんである。しかし筆者はバイクでトンズラ、ドロン、(昭和の言葉である)遁走(とんそう)することにした。筆者「バイクで走行中、雷が落ちるってことないよね?」するとNishimuraさん「いやあ、聞いたことないですねえ」と言った数秒後ニンマリしちゃって「ただし、赤いバイクには落ちるかも」なんて。雨空を見上げて機を逡巡していると、Fの帰り際、黒のSUV(?)からKentaが降りてきて雨に打たれながら、わざわざ筆者に挨拶にきた。Satoh総監や目上の人間からも愛される所以(ゆえん)である。「ありがと、またフレンズに遊びに来いや」と見送った。

つい数時間前、第一公園では空を見上げればこんな青空だったのに。今は目を覆わんばかりのこの惨状であった。

それにしてもレッパの赤シャツ「赤力」父軍団の機動力は素晴らしい。父スタッフたちが連携を取りながら黙々と雨に打たれつつ、グランド整備する姿にはプチ感銘を受けたのだった。この日だけでなく公園整備の際もそーなんである。清廉潔白、品行方正だけが良いチームの評価基準ではないと筆者は思いを新たにした。

「どれどれ、土俵の土の固まり具合はどーだ?」と、のしのしドスドス土俵を踏み締める親方がいた。...と我が目を疑ったのだが、あにはからんや違った。レッパBの親方HiranoB監であった。一瞬土俵に見えたのは本塁周囲のダートサークルであった。(^-^)

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