やはり今日も21時頃図面データをクライアントに送り、あとはまったりと五輪中継を観戦。卓球も悪くないがやはり柔道のほうにチャンネルを合わせてしまう。
筆者、高校は生粋の公立男子校でいわゆる文武両道の県立山形南高校。体育の時間は柔道が必修科目だった。筆者の担任は体育教師であり柔道顧問のバリバリの国○舘出身の先生であった。「絵に描いたような」という表現がこれほど似合うヤツもいまいという、ずんぐりむっくり角刈り直情径行型の先生。「文武」の文がなく武だけの人。2年生あたりからチョイワルオヤジならぬちょい悪高校生のガキだった筆者は、ヤツに仲間とともにゲンコツで幾度も殴られた。鼻の奥がツーンとするくらいに。受験シーズンにはみんなで「スベリ止めでも絶対、国○舘だけは受けねえべよ」と誓いあったものである。しかし腹を割って話してみると見かけによらず、実に気持ちの良いハートのある男であった。赴任当時はこの先生のことを皆でバカにしたり半面怖れていたりしたが、だんだんココロの距離が縮まり、卒業の頃はなんだか友達のような感じで気持ちが通じ合うようになった。
歳を経て大人になり、更に人の親になって初めてわかることがいくつもある。
殴られたほうも痛いが、殴ったほうも痛いのだということを。ココロの痛みはむしろ殴ったほうが痛いことすらある。
「Hatakeyama先生。お元気ですか?当時はごめんなさい。殴ってくれてありがとう、とすら思えるような歳になりました。僕ら仲間数人が学園祭翌日に謹慎処分をくらった時、職員室で拳(こぶし)を振り上げた先生の目の奥に、涙が光っていたのを記憶しています...。
ありがとうございました」
日本中の生徒のみならず教師も荒れた時代はそのずっとあとだ。筆者はまだ良い時代に思春期を過ごしたと今になって思う。
話は一転して柔道である。というかJUDOの雑感。オリンピックだからね。
背中に張られた国別の表記が気になる。「JPN」はJAPAN。他にKORやらITAやらFRAやらRUSやらHUNやらNEDやら...。NEDはネーデルランド=オランダ。日本での通称が世界では通用しない。イギリスだってイギリスなんて英語は世界には存在しないわけで。そのうち「AKB」なんてゼッケンを付けて出てくる国があっても誰も分らないかもしれない。
「掛け逃げ」で「指導1」が入る。これはいいことだ。技を掛けた振りをしてすぐ腹這いになり防御にはいるアレ。時間稼ぎで勝ちを狙うのは、「潔し」を旨とする日本人気質にそぐわない。それにしても一瞬嫌な場面があった。死闘の末、両者寝転んだまま時間切れで相手国が勝った。日本人選手はうずくまったまま。相手選手(中国か韓国)も仰向けに寝た状態。しばらくそのままだったが、そのうち相手国選手はあろうことか、「早くどけよ!」と言わんばかりに日本人選手の肩を右足で押しのけるようにして、足蹴にしたんである。柔道の世界では当たり前のことなのかどうかは知らないけれど、見ていて「敗者に対してなんちゅうことすんねん!」と思わず、核ミサイルの発射スイッチに手を伸ばしかけたのだった。
逆に清々しいのは、ある女子黒人選手が試合後の相手への礼、後ろに下がっての礼、階段を降りる前の礼の三つをきちんとこなしていたこと。とかく外国人選手は最後の礼を忘れがち、というかする気がないことが多い。そんな中で勝っても負けてもきちんと挨拶する選手を見ると、どこの国関係なく「次も、頑張れよ」と心でエールを送ってしまうんである。
子どもの野球でも同じだなと、ふと少年野球コーチ目線に戻ってしまった。
あれ、もう寝なきゃの時間だけれど、気がつけば中継はサッカー男子ホンジュラス戦。グループ1位通過がかかっている。ブラジル戦なら確実に観るだろうけれど、観るか寝るかはもう一杯呑んでから考えようっと(^^)/
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