2017年4月3日月曜日

あの日に帰りたい

今日は、同い年の長年の友人であり、かつての会社の同僚であり、バブル期には夜遊びしまくったUのところへ行って来た。彼はリフォーム会社を経営しており、筆者はたまに図面の仕事を請け負う関係性なんである。打合が終われば飲みに行くのがお決まりなんである。会社は大田区鵜の木。飲み会は彼の自宅近くの緑が丘の一杯のみ屋のカウンター。

夕方その仕事の打合で鷺沼から自由が丘、更に多摩川から鵜の木へのルート。
時間が少し早かったので東横線多摩川で下車し、多摩川方面へてくてく。

陽が傾き始めた川面に、鱗状のさざ波の凹凸(おうとつ)が光りを受けて立体的に立ち上がる。陽と陰の狭間で釣り人の人影は陰にこもる。

少し歩くと、まるでドラマのワンカットみたいに高校生の男女のツーショット。
二人の間には50cmほどの空隙(くうげき)が存在していた。ああ、まだつき合って間もないカップルなのだろうかと思う。次回のデートにはそのスキマが20cmになり、更に次は肩と肩が触れ合うまでに距離を縮めるのだろうか。

突然荒井由美(松任谷由実)の「あの日に帰りたい」が頭上から降ってくる。
「泣きながら〜ちぎった写真を〜手のひらに〜繋げてみるの〜......」

「あの日に帰りてえ〜!」
と、思わず大声で川に向かって叫んだ。
.........
もちろん、声に出さずに心の中で。

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