宮前Queens2017ライオンズ杯優勝へのキセキなんである。この場合のキセキはもちろん「軌跡」であり「奇跡」でもあるわけで。まさかまさかの優勝なんであった。今季Qにはある程度の期待は寄せられていたものの、相手チームの仕上がり具合や実力はまだ未知数であるため、予測不能で予断を許さぬ状況なんである。
初戦は多摩ウィンドフラワーズ。女性監督で有名なMinobuさん率いる強豪である。球場は麻生区虹ヶ丘ドーム。筆者的にここに来ると想い出すのは息子の現役時代に決勝戦でレッパに負けたことと、息子が卒業後関団連の試合で一塁塁審をやった時に、関団連の審判に懇切丁寧に塁審の動きを教授されたことである。悲喜こもごもの想い出のある良い球場であった。少なくとも今よりはまだ豊かな髪が風になびいていた頃だった。宮前区にもこんな球場が欲しいと思うのは筆者だけではあるまい。
毎回は無理だけれど今回は4年ぶりの優勝ということを記念し、スタメンナイン全員の写真を掲載しちゃうんである。
Ayaka,Sachiko,Hinata,Akane,Yuriko,Rina,Hasumi,(途中代打Aoha),Kuu,そしてまだ4年生のMikku。
ほんの少し前までグランドに来れば砂遊びがルーティンワークで、いつも母の長い脚にからみつきながら過ごしていたあのKuuも、もはや5年生の立派なレギュラーメンバーなんであった。
試合は初回からQの猛攻。先頭Ayakaが中前安打で出塁すると、走者を溜めて4番Akane、5番Yurikoの連打で2点先制し、その後も更に2点を追加して一挙4得点なんであった。
マウンドは主将でエース、長身のサウスポーAyaka。
3回Qの攻撃の先陣を切るのはクリーンナップトリオから。Hinata,Akaneの重量打線コンビのバットが火を吹く連打に続き、5番Yurikoの内野安打で追加点、更にRinaの右前適時打で一気呵成の合計3得点。6:0としたのだった。
更に続く4回にはAyakaが出塁すると、これまたモデル級の長身、女優並みの美人スラッガー2番Sachikoが右前安打で走者を進める展開、続いて姉妹のように似ているHinata,Akaneの大陸間弾道ミサイル級コンビが外野への砲撃を連発すれば、伏兵も負けじと足で稼いだ内野安打などで、なんと7点追加。合計14:0のQueensらしからぬ、と言っては姫たちに失礼だが、予想外の展開となった。どしちゃったのQueens。
本塁へ突入しクロスプレー。同時に双方が審判へ「セーフ!」と「アウト!」のアピール。女子だって勝負への熱い思いは男子に負けないのである。
主砲Akaneは三打数三安打1打点の大活躍。全て外野へのヒットだった。
バットの半分の細さ、バットの1/3の軽さの細腕のYurikoは三打数二安打、なんと打点4の活躍。
前出のKuuは背も伸びて大きくなったが、可愛さだけは小さい頃と全く変わらない。
最終回に1点を失うも結果は14:1の圧勝であった。勝因は打撃だけではない、四球は多少あったものの見事に完投したAyaka、また筆者はこれが圧勝の陰の大きな要因と思うのだけれど、味方の堅守が素晴らしかった。なんと無失策つまりノーエラーの試合をやってのけたんであった。いくら点を溜め込んでも守備が崩れればあっという間に貯金をドブに流してしまうことになる。金遣いの荒い愚かな大金持ちほど、やがて身を崩すことになるように。
さて次は球場を片平ドームへ移し決勝戦が待っている。
一日の投球イニング制限にて、監督代行29Satohコーチと28Kurashigeコーチの先発オーダーをどうするかが悩みどころなんであった。
しかしこのあと片平であの歓喜の「帽子投げ」が待っていようとは、いったい誰が想像しただろうか。
その模様はまた次回「後編」に譲る今日この頃なんであった。
※記述は筆者のつたない記憶と写真に加えて、細かいデータは東京ガールズコレクションモデル級の脚の長さを持つ美人スコアラー、Suna(Kuu)母のスコアブックを元に再現したものである。
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