このお盆開始の三連休は大忙しで、連盟やフレンズの試合も過密スケジュール、昨日日曜は夕方ドジャース準決勝で勝利するも、本日祭日12日には早朝8時から決勝戦、すぐに第一公園に移動し秋季ブロックリーグの最終戦、VSアリコに臨んだのだった。ちなみにドジャース杯フレンズは準優勝、東京新聞旗花フラは残念ながら県大会の大きな壁に阻まれて敗退となった。
そのへんの話をブログアップしたいと思えども、当方の都合により体力精神力の限界、お蔵入りとさせていただきたい。
第一公園ではBブロック、ウルフVSリトルグリーンズ戦が展開。これに勝てばWは余裕の一位通過となるわけで。
差は開く一方の流れであった。
これまで数多くのコールドゲームを見て来た。
これまで何本ものホームランも見て来た。
これまでたくさんのサヨナラゲームも目の当たりにして来た。
滅多にお目にかかれないこんなのは。
10点差となる、Wのサヨナラコールドホームランであった。
さていよいよアリコVSフレンズなんである。もしFが負けた場合は特別ルールから始める3チーム三つ巴戦になっちゃう危険性を孕んでいるのである。一昨日のジャビット本大会初日、本部会議で21試合中で大会一の大番狂わせとまで言わしめたフレンズのまさかの敗戦、全てはこの秋季決勝トーナメント進出にかけるフレンズなんである。しかしその思いはアリコとて同じはず。秋季はいわば6年生最後の大会でもあるからだった。先発のマウンドはあのアリコの大黒柱Kahoちゃんである。
初回Aが2点先制す。
2回にもAは長打連発、今年のアリコの真骨頂、素晴らしい打力でFを圧倒しにかかる。5:0と楽勝ムードが漂いかける。筆者的には序盤で大量失点した場合、Fがそれを凌駕する底力は今季あまりなく、余計に閉塞感が漂い始めたのだった。心で叫ぶ「どーしたF、こんなはずじゃない、今年のFは」
いつもの「勝ちパターン」ではなくいつもの「負けパターン」なのか。
しかし、イケイケどんどん、好球必打で功を奏して来たAに対し、Fはひたすらフルカウントまで耐え抜く戦法(※あくまでも筆者の分析であってベンチの方針かどーかはわからない)がようやく実り始めた。あえて詳細は記述しないが、僅かワンヒットで6得点、5:1から一挙5:7と逆転に成功。流れはF側に引き寄せた。
誰もやりたがらない本部席の運営を担うのは、入部以来ひたむきにチームを支える消防レンジャー部隊のヒーローNakadaオヤジと、連日猛暑の中連盟要請ジャビットスコアラーを勤め上げた、ほとんど不眠不休のOhmoriオヤジの両名。さぞかし逆転劇には諸手を挙げて「やったー!」と叫びたかったに違いない。アリコ運営スタッフも含めて宮前少年野球を陰で支える男たちである。
しかしながらまだまだ諦めないA軍団、4回表にも打力で1点返し6:7と肉薄する接戦になった。無死満塁前進守備から内野ゴロの山、連続の本塁ホースアウト連発の互いに死闘となった。
最終回となった4裏、これまで散発安打だったFがやっと目覚めた。これまでは耐え忍んで「ごっつあんゴール」的な他力本願的得点だったけれど。と言ってもAkiのような主砲がガツンと一発かましたわけではない。筆者ここで何度か書いたはずだが、モンスター主将Aki頼みの突出した一人の選手がいても、Fが上位へ行くにはAki以外の選手らがどれだけ繋ぐ野球ができるかが鍵であると。
まさにやってくれたんである。下位打線の小柄な9番Haruya、秘めたるチカラを持つ8番Rairenなどのタイムリーで起死回生、一気呵成、旭化成、の怒涛の7得点。最後はManatoの二塁打で激戦の試合に終止符を打つことになった。ちなみにAkiは3打席無打数、デッドボールと申告四球、さらに四球でノーヒット。前述のようにそれでも勝利した意味合いは大きいと思うのであった。
そーいえばジャビット壮行会で選手の誰かが発言していたんである。
「Aki頼みの試合になりがちだけど、僕らが頑張ってチームの勝利に貢献したいです」と。
まさにそれを具現化した勝利であった。
Rairenの3点タイムリー二塁打とManatoの安打で戦場のフィールドから前線基地へ続々生還するF戦士。
最初は暗雲垂れ込めた序盤であったが、なんとか力負けせずに「晴れて独身となった」じゃなかった、「晴れて決勝トーナメント」進出となった切符を手にしたのだった。
....
最後に素敵な感動エピソードをひとつ。Fではないアリコである。
試合後笑顔に包まれて労をねぎらい談笑するFチーム。筆者は戦場カメラマンの鎧を脱いでチームに合流しその輪に加わる。鎧を脱いで武器を捨てて安住の地を求めるのは、何も小泉進次郎議員だけの特権ではないんである。アリコ関係者も含めたノーサイドの輪であった。その後無性にYanagisawa代表やKaneda顧問とも話がしたくて談笑の輪を離れ、代表がいる水道のある狭い三塁側通路へ行った。
代表と戦績を分析しながらふと遠くを見ると、筆者の目に飛び込んで来たのは、顔をくしゃくしゃにして号泣しながら走ってくるアリコのいち選手だった。おそらくトイレに行くのだろう。笑顔の勝利の陰で悔し涙を流す少年もいるのだった。それだけでもちょっと心が揺らいでしまう私であったのだが、私と代表の間をすり抜けて走り去る瞬間、その子は涙で嗚咽を漏らし喉を振り絞るように私たちに言ったのである。
「あ、り、が〜と〜...ござい、...ました」
思わずその子の背中に声をかけた。「お疲れさま」と。
心の中でさらに言葉を継いだ。「キミのような子が宮前で野球をやってくれて、こちらこそありがとう」と。
その子もさることながら、その親御さんの子育て、アリコ指導陣の教育に敬意を表したい。
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