2009年10月20日火曜日

尾ひれ背びれに...

人の噂には尾ひれ背びれがついてまわるということは、コドモから社会人になりオトナになり、人生経験を積めばつむほど痛いほど身にしみて感じるであろう常識である。AさんからBさん、BさんからCへ、CからD、E、F...Fさんから自分の耳に入ってきた時にその話をどう扱うか?Fさんがいい加減なひとならば話半分とし、逆に信頼のおけるひとならば信じるであろう。ただしFさんの前のEさんの話自体がデタラメならどうしようもないことではあるけれど。
おっと、こんなマジメな話するつもりではなかった。
筆者の息子がフレンズに入る前の5年生の夏休み。私の兄がフランス在住にて結婚式を挙げるというので、北極上空から白クマを眺めながら一家全員で一路フランス、シャルル・ドゴール空港へ。パリに行ったのはこれで2度目。無事式を終え、数日後に帰国。...愚息がフレンズに入部したのはその年の11月秋。筆者は入部早々オヤジコーチとしていきなり初日から、見よう見まねで言われもしないのにグランドのトンボ掛けを実行。数ヶ月後の飲み会で親しくしている同じオヤジコーチに言われた「入部初日からいきなりトンボ掛けるオヤジも珍しいですよ。ワハハ!」なんて。私もデヘヘの照れ笑いしつつ彼の次の言葉を待つ。「おっ、そういえばテシマさんてフランスの洋行帰りなんだってね?話によると、デザインの仕事でずっと数年間パリで暮らしていて今年の夏に帰国したんでしょ?」.....思わず「ボンジュ〜ル、ムッシュー!」と言いそうになるのをこらえて、かわりに盛大に飲みかけの酒を吹いてしまった。ブッハアア---ッ!尾ひれ背びれに胸びれも追加。まさに伝言ゲーム。
「噂」という存在をどんなふうに咀嚼し、いかに真贋を見極めてから自分の胸に飲み下すかは、とりもなおさず自分のスケールがいかほどなのかを問われる作業である。筆者は、いかに自分がまだまだガキなのかを思い知らされる日々を過ごしている。この作業はずっと続くんだろうな。

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