2020年5月24日日曜日

大会開催ガイドライン

いよいよ緊急事態宣言の解除が目の前に来たのだった。しかし、「段階的解除」であることを胸に刻もう。暗いトンネルを抜けたらそこで快晴の新緑目に眩しいグランドが睥睨できるわけではない。グランドはそこにあれど、まだ薄暗く靄(もや)のかかった手探りの状態を覚悟しなければいけない。いきなり以前と同じく野球が出来るわけではなく、数々の制限が課されるはずだ。

高円宮賜杯、少年野球の甲子園と呼ばれる全国大会は、とうの昔に中止が決定されたことはここで既報の通り。夏から秋にかけての大きないくつかの神奈川県大会も、一昨日中止の決定となったことは、連盟Satoh事務局長からの連絡網で知った。1専修大学カップ、2東京新聞旗、3横浜銀行カップである。おそらく主催者側が甲子園大会中止の決定を受けてのことかもしれない。それにしてもずっと前から思っていることだが、野球に限らず今年の小学6年生、中学3年生、高校3年生の最高学年の子どもたちには本当に気の毒だと思う。他の学年には来年があるが、この最高学年の子たちには今年がいろんな意味で最後の年なわけだから。

緊急事態宣言は明日政府から解除の決定をみるようだし、小学校の再開も6月1日からと予定されている。がしかし、学校が再開されても「当面の間は」グランドや体育館の施設開放は見送るとの連絡が先日川崎市からあったようだ。練習場所がないのでは片手落ち、如何ともしがたい状況ではある。しかし連盟や教育委員会に不満をいうのは間違いだ。最大限の子供と大人の安全を鑑みての策定である。文句があるなら新型コロナに言えばいい。行政や政府の今回の不手際などが露呈した面は否めないけれど、それでも諸外国に比べて良くやっている方だと思うし、また国民もじっと耐えて頑張って来たと思う。先進国なのにPCR検査数の少なさはどうにも情けないが、それを差し引いても死亡率の低さは世界に誇れるもので、それは自粛要請に耐えた多くの日本の国民性、民度の高さにも由来するものではないだろうか。
うーむ、我々日本人をちょっと自画自賛かな?

さてここから長くなる。連盟広報として。
今日宮前連盟Satoh事務局長から各チームへ連絡網がきた。以下にメール文をコピペ掲載したい。
....
特定警戒都道府県以外の自粛解除に伴い、全日本軟式野球連盟及び日本スポーツ協会よりチーム活動、スポーツイベント再開に向けた感染予防ガイドラインが作成されておりますので、チームにおいても活動自粛解除の際は、添付ファイルを参考にチーム活動を再開するようにお願い致します。

活動自粛解除につきましては、神奈川県及び川崎市の発表を踏まえ改めて通知致しますので宜しくお願い致します。
....
つまりまだ宮前としては自粛解除の正式決定は少し待ってほしいということだけれど、近日中の解除宣言は間違いないだろう。

文中にある「感染予防ガイドライン」はPDFで添付されている。連盟からの通達は各チーム事務局へ流されるけれど、それはチーム全体に周知すべき事項でも、ややもすると事務局だけあるいは指導陣だけに留まって、その他父母たちまで行き届かないこともある。チーム事情にもよると思うけれど。第一公園第四公園の利用規定などが最たるものだ。

なので指導者だけじゃなく、父母たちにも一つの心構えとして以下にこの「感染予防ガイドライン」をPDFから転載したい。中には首をかしげる項目や、「それじゃ試合にならないよ」というものもあるけれど、軟式野球万人に向けての指針なので致し方ない。
一番目を引いたのは「大会は50名を超えない範囲で」というもの。
1チーム選手20名、ベンチスタッフ5〜6名、応援父母?名...×2チーム分とカウントしただけで優に50は超える。更にスポーツは審判団がいなければ話にならないし、裏方で運営するネット裏の連盟スタッフも相当数が不可欠だ。50名では到底無理なことが容易にわかる。
これをある程度緩和して解釈するか、厳密に励行するかは今後の課題であろうか。
応援父母も「密」にならぬようソーシャルディスタンス。声をあげての応援はご法度、両軍集合と円陣組むのはダメは容易に可能だけれど、プレー中以外ではベンチでもマスク着用(?)なんて、...などなど。いっそ応援父母は外野のフェンス向こうに分散させるなどのアイディアもアリかもしれない。試合間の集合時間も密にならぬようスライドさせて、チーム同士大勢が会場で極力交錯させない工夫も求められそうだ。すると結果一日4試合が2,3試合しかできないか...とか。

義務や半ば強めの規制もあれば、緩やかに「推奨、望ましい」とかの項目もある。各関係者連盟に配慮したものだろうか。
その中でも強めの規制の一つが試合前のチーム名簿提出である。ベンチスタッフと選手の健康状態チェックリストである。また万が一感染者が出た場合即刻大会中止、チーム活動も禁止の文言も注目するに値する。更には当該本人やチームへの誹謗中傷は禁止の項目は、筆者的にはこれが一番ひたすら同意する項目である。

おっといけねえ、例によって「晴耕雨読」的前置きが長くなった。少年野球ブログは久々であるからして、ほとばしるように書き殴ってしまっている。
以下に「全日本軟式野球連盟」などから発布された「感染予防ガイドライン」PDFをここに転載したい。広く知ってもらうための公文書なので転載は構わないだろう。長いです。更に提出義務の「健康チェックシート」も。

繰り返すようだけれどあくまで全日本軟式野球連盟」の現段階のものである。川崎市少年野球連盟および宮前連盟としての指針方針はもう少し待たれたし。

少なくとも今までのことを胸に、野球ができる幸せを思えば厳格なガイドラインも受容できるかもしれない。最初は多少の規制があっても「野球ができる喜び」を思えばなんでもないさ、と。


JSBB 感染予防対策ガイドライン
令和2 年5 月22 日現在
公益財団法人全日本軟式野球連盟

1、【はじめに】
特定警戒都道府県以外の都道府県においての自粛解除に伴い、各都道府県の方針に
従うことを前提に、感染予防対策に配慮しながら小規模活動から再開して頂きますよ
うお願い致します。なお、開催や実施の判断に迷われた際は、開催地や施設が所在する
都道府県のスポーツ主管課や衛生部局等へのご相談をお願いします。
なお、本ガイドラインは、現段階で得られている知見等に基づき作成しています。今後
の知見集積及び各地域の感染状況を踏まえて、見直すことがあります。
2、【チームの活動について】
小規模(最大50 人程度)を上限として、屋外での活動を認める。
県外に移動しての活動は控える。
3、【試合について】
小規模(最大50 人程度)を上限として、それ以上の人が集まらないように、参加チーム
および主催運営側で配慮すること。
4、【感染予防対策】
(1)参加募集時の対応(参加者への事前注意事項)
・大会(イベント)参加募集に際して、感染拡大防止のために参加者が遵守すべき事項を
明確にして、協力を求めることを通知すること。なお、協力を得られない参加者には、
他の参加者の安全を確保する等の観点から、大会(イベント)への参加を取り消したり、
途中退場を求めたりすることがあり得ることを周知すること。
・選手は自粛期間明けのため、大会(イベント)開催の際は健康管理上、十分な準備期間
を設けて企画すること。
・発熱、咳、倦怠感などの風邪症状および味覚嗅覚を感じない者の参加を認めない。
また、14 日以内に感染者との接触や濃厚接触者と特定された者も参加を認めない。
・過去14 日以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国、地域等
への渡航又は当該在住者との濃厚接触がある場合は参加を認めない。
・選手、チーム関係者、役員、審判員は球場に入る際、必ずマスクを着用すること。
また、試合時の攻守交替決定時や大会運営側ならびに審判員からの諸注意をチームに
伝える場合は、各々マスクを着用して行うこと。
・手洗い、うがい、マスク未着用時の咳エチケットの励行。
・大会(イベント)当日、参加者全員の健康状態(参考:資料別紙)と連絡先などが明記され
ている名簿を提出すること。
・屋外利用施設内における唾、痰を吐く行為を厳禁とする。
・感染者が発生した場合には、大会(イベント)を即中止とする。
・大会(イベント)参加者に感染が判明した場合には、参加者名簿を関係機関に公表する
場合があることを周知すること。
JSBB 感染予防対策ガイドライン

(2)参加者の対応
・参加者は検温を実施し会場に来ること。
・参加者(チーム代表者は)健康チェックシート(参考)を大会本部に提出すること。
・人との距離を2 メートル確保する。ベンチ内では一定間隔を保つよう努力すること。
・練習および試合において、全選手が密集・密接する円陣や声出し、整列などは控える。
・チーム内および大会において、感染者が発生した場合は、チームの活動停止ならびに
大会の即中止とする。
・競技中のマスク着用については、選手、審判員の判断とするが、ベンチ内に居る時には、
全員がマスクを着用することを推奨する。ただし、熱中症予防に配慮すること。
*本連盟では、球審はマスク着用することが望ましいが、軟式野球の競技環境および競技の特性を考
慮し、選手ならびに球審のマスク着用の義務付けは行わない。
・円陣や密集しての声出しなどの機会は控えること。
・肌が触れ合うハイタッチなどは行わず、各々コミュニケーション方法を模索すること。
・ゴミは各自持ち帰ること。
・応援者については、観客席が「密」にならないように、一定の距離を保って観戦するよ
うにチームごとで応援者に注意喚起を行うこと。なお、運営側でも、入口などに貼り紙
を行ったり、放送による呼びかけを実施したりすること。
(3)運営側の対応
・健康チェックシート(別紙参考)などを作成し、大会(イベント)当日に提出すること。
参加チームだけではなく、大会運営スタッフや審判員にも健康チェックシートなどの
実施を行うこと。
・練習場所および試合会場には、消毒液などを設置すること。
・大会開催の際は、試合間のインターバルを通常より長く設定し、選手ならびに関係者の
密集のリスクを回避する工夫をすること。
・選手やチームを集めるなど、密集することがないように配慮すること。
例えば、試合前の整列は、監督またはキャプテン同士の挨拶とし、両チームが整列する
ことを省く。など
大会運営は、慣例や慣習を見直し、特段試合等に支障がない事は感染予防対策を優先
として、大会運営側とチーム側の双方で創意工夫を図ることが求められる。あらゆる
場面を想定し、各支部(連盟・協会)において対策を講じるように努めること。
・万が一、感染者が発生した場合には、都道府県連盟(協会)に速やかに報告すること。
また、都道府県連盟(協会)は、全日本軟式野球連盟に報告すること。
・チーム内および大会において、感染者が発生した場合は、チームの活動停止ならびに
大会の即中止を判断し、関係者に連絡すること。
・万が一、感染者が発生したとしても、その者を誹謗中傷したり、非難したりすることが
無いように配慮すること。
・観客が入る場合は、密集・密接にならないように配慮すること。大声での応援なども
控えるように協力をお願いすること。
・各地域の事情を踏まえ、本ガイドライン以外に必要なことは各支部で実施すること。

以上

※提出参考健康チェックシートJPG

※「晴耕雨読」的、公園の鴨親子の、その後の消息記事はまたいずれ...。
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