そーなんである、シスタージャビット大会初戦はVS多摩ウィンドフラワーズ戦。シスタージャビットは巨人軍主催、男子とは別に学童女子野球に特化した大会で、全35チームを東京都区内を東地区、東京都下と川崎市を西地区とに分けてガチンコ勝負のトーナメント戦による大会なんである。
※久々にセオリー無視で大量写真放出大会ブログとなるので覚悟されたし。
試合前の数枚。Q姫たちはいつも明るく元気だ。ただし皆揃っての掛け声だけは蚊の鳴くような声なんである。明るい笑顔とは反対に、後ろから膝カックンされたみたいな気分になっちゃうのである。
ジャンケンの時の写真。多摩WF監督は女性監督でつとに有名なMinobeさん。いろんな大会でご一緒させていただいている。Qとは長い付き合いのある美人監督さんなんである。神奈川女子代表選手もいるチームだ。ちなみに今年の全国大会は四国で開催されて、見事神奈川やまゆりが優勝した。審判は宮前からHayashiさんとYamaderaさん。この二人がこのあと難しいジャッジで頭を悩まされることになるとは誰も想像もしなかったのだった。
初回裏Qは先頭Yurikoの安打、主砲Rinaの強烈なレフト前安打などで幸先よく2点先制に成功。相手はほとんどが6年生構成の強豪なんである。迫力に差があり全くQが劣勢と思われた組み合わせなんであった。
Qの先発はKuu。この日は投手として大車輪の活躍だったんである。
3回表にはさすがの強力多摩打線、連打が飛び出して1失点し、2:1となる。
ところがどっこいなんである。その裏QはRina,Hasumi,YumenoのQueensクリーンナップトリオに連打が飛び出し、すかさず2点追加し、4:1と差を広げる展開に。Qもそうだが、相手多摩WFも強烈な迫力あるスライディングを連発披露。もう一度言う「ユニフォームの泥は少年少女野球の勲章である」
しかし、うーむ、こんなはずじゃないと焦る(?)WFベンチ。
間違った記述をするのは本意ではないので、ここでは詳細を書くことは避けたい。て、言いながらある程度詳細を書いちゃう。(記載に間違いあればゴメンなさいなんである)Qの守備の場面、満塁で緊迫のシーンであった。ツーストライク後打者が空振りしたのだが、これを捕手がショートバウンドで捕球。主審は空振り三振アウトを宣告したため、捕手は振り逃げアウトのための一塁への送球をせずに一旦はチェンジとなった...ように思えた。しかし三塁走者は本塁へ帰還し、打者走者は一塁へ。ここでWFから審議要請のタイム。サッカーならば「AVR」要請だったかもしれない。審判団はショートバウンドを認めたため、また紛糾する展開に...。Hayashiさんが矢面に立ち仕切って、Yamaderaさんは平身低頭、かれこれ何度か互いのベンチに説明する場面が続き10分ほど中断しただろうか。
結果は得点が認められて4:2となり試合は相手攻撃から再開。審判だって人間である。しかしこの試合、その後Yamaderaさんは、インフィールドフライとバントの不正打撃の時は面目躍如とばかりに自信を持って大声でジャッジしていた。筆者も昔現役父コーチの頃は審判をそこそこやったけれど、審判員ってほんと凄いと思う。正しくて当たり前、誤審すれば叩かれる。けれどだからこそ面白いのだろうと思う。審判業にハマった人を何人か知っているが、筆者はダメだ。筆者のやりたくない職業ベスト上位は、中学校の先生とノルマのきつい営業マンと審判業である。反対にやってみたい職業は、女子大の准教授とノルマのない公務員と銭湯の番台のオヤジである。
頑張れ、少年野球審判の男たち。審判がいなければ野球が出来ない。心からエールを送りたい。
最終回表ついにWFが同点まで追い上げて来た。4:4である。失策で号泣してしまう子もいるし、Kuuは捕手のミットへ投球するのがやっとのボロボロな状況だった。そんな時タイムがかかりマウンドへみんな集まるシーンがあった。
筆者は見た。Q守備の要、名手Mikkuが号泣しているのを、主将Yurikoが彼女の肩に手を置き優しくマウンドへ誘(いざな)う姿だった。名手Mikkuは今までQの窮地を、あるいはマウンドの投手を、何度も堅守で救って来た名選手である。Yurikoはそれを理解していたに違いない。女の子特有の優しさなのか、主将としての責務なのか、筆者には分からないけれど、おそらくどちらも正解なのだろう。こういう絆はきっとチームの力になるはずだ。
土壇場で同点に追いつかれ、迎えた最終回裏Qの反撃。時間はすでにギリギリの場面。
打順は5番から下位打線へ移行する流れだった。5年美人アスリートで将来の有望株のYumenoがレフト前へ綺麗なヒットで出塁、2盗後Harukaの進塁打で3塁まで到達。一死三塁だった。7番に代打を送るKoshimizu監督。指名されたのは5年生のHinaだった。名監督Koshimizu采配が土壇場で的中することになる。大事な場面で代打が期待に応える結果を残すことは、監督冥利に尽きるものである。
Harukaと共にHinaもこのところ成長著しい選手である。相手投手の力ある球に必死で食らいつき強振したバットが、白球を力強くライト上空へギュンギュン高く押し上げた。大観衆が固唾を飲んで見守る中、ボールを受け止めたのは野手のグラブではなく緑の外野グランドだった。
サヨナラゲームはいつも感動的で劇的である。相手チームの多摩WFの選手もユニフォームを真っ黒にして迫力あるプレーが素晴らしかった。Qの幾人もの母たちが赤く目を晴らして泣き、そして笑っていた。
このあとQueens御用達、宮前平の夜のオトナの部室で、我々野郎どもが美味い酒を酌み交わしたのであった。一つひとつのプレーを振り返ってはビールを3杯注文し、審判のあの判定話でハイボールを5杯追加し。今となっては楽しい酒の肴である。
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