オレンジボールなんであった。軟式D球である。Aと言えばA級戦犯、Bと言えばB級グルメ、Cと言えば難度の高いウルトラCか元気ハツラツオロナミンCと昔から決まっているけれど、果たしてDと言えばいったい......リポビタンDなんである。
というジョーダンはさておき、D球と言えばオレンジボールなんである。
初戦は鷺沼ヤングホークス。まさに3年生以下大会であるからして、文字通り若鷹軍団なんである。
先発はYがSoritaくん、FはY.Kaito。
初回Yの攻撃ではFの四球、失策に加えて3本の長短打が入り乱れ、一挙10点先制。オレンジ特有のルールにのっとり10得点に達した段階で自動的にチェンジとなる。
主審はAndohさんと二塁塁審がKatsuさん。
Andohさんは笑福亭鶴瓶のような笑顔でマスクをかぶる。Katsuさんは審判部長のKosakaさんとほぼ同時期に少年野球に関わった(超)ベテラン。
その裏Fも相手四球などを足がかりになんとか3点をもぎ取る展開に。
2回表Yの攻撃ではFのKaitoが1個の四球のみであとは3三振に切ってとり無失点で切り抜ける。3回からはお役御免となり、マウンドをO.Harutoに託す。
Yも秘密兵器Uedaくんへスイッチ。筆者、試合前にKatsuさんと談笑しメンバー表の背番号が23番と見て、ピンと来たんである。「学年が上なのに背番号の数値が高いのは、たいていは最近入部した選手」、という類推が成立するのは少年野球界の常識である。3年生にしては本格的速球派の素晴らしい選手であった。
試合中の何枚かチョイスしたものをアップ。あれ?Haru、こんなに顔が凛々しかったか?フレンズに入る前は「オイラ、野球よりサッカーやるかんな」と言っていたが、偉大なる兄の影響かその後しっかりフレンズに入り、今は野球をめっちゃ楽しんでいるのだった。
目をつぶってスィングしちゃうのは「オレンジあるある」なんである。他の選手でも他のチームでも見かける。肉眼ではあまり気づかないが写真にすると良く理解できること。写真を撮っていると6年生でもたまにあるあるなんである、なんである。
打席はKohnoshin。投手が振りかぶるとすでに目をつぶっている。これは決してビビリの恐怖心からではない。「心頭滅却すれば火もまた涼し」的に精神を統一するために目を閉じるに違いない。まるでルパン三世の石川五ェ門がクルマをまっぷたつに切る前に、日本刀を抜いて目を閉じるみたいに。
先発Kaitoのピッチングを遠くからビデオに撮るKaito母。しばらくこのスレンダー美人妻を見かけなくなったと思い、もしやもう一人ご懐妊か?とあらぬ想像をしていたのだったが、久しぶりグランドに復帰、髪をイメチェンしパワーアップして戻ってきたんであった。Kaito父は相変わらず小さい子を中心に献身的に頑張ってくれている。
宮前クラブ練習が終り、ShohmaとTakashiが帰還。何やら会話していたOhmoriオヤジが爆笑していた。そーいえばOhmoriオヤジを見る時は、ほぼ97%の確率で爆笑している男なんである。
終盤、こっちを見ている小さな瞳に気づいた。ファインダー越しにボールガールをやっていたReonaと目が合ったんである。うーむ、この若さで見事な「流し目」。大人になったらこの視線にコロリとやられてしまう野郎どもが続出するに違いない。本人は全くそんな気はないのだが(^-^)
試合は3回にYが、更に怒濤の6得点で16:3で圧勝であった。
煙草休憩へ行こうとしてグランドを歩いていると、ナニか妙な感覚に捕われたのだった。
目の前のバットやボールや人物が現実感を失い、顔を上げて遠くの風景を見やると更に奇妙に遠く感じられる。一瞬「ヤバイ!」と思った。脳に関係する重篤な疾病の前兆か、あるいは心の奥に闇を抱えた精神病か、....。
煙草を吸いながら尚も目の焦点が合わないような感覚が続く。目の病気だろうか?もともと視力が低いくせにパソコン仕事を何十年もしてきて更にローガンも進んでいる今日この頃。
ふと薄いサングラスをはずして、空にかかげてみた。
我が目を疑った...。
右側にはグレイのレンズ(度はついてない)、そして左は透明にしか見えないではないか。
目を何度もシバシバさせて凝視するも、症状は改善せず。
一瞬気が遠くなりそうだった。
.....
数秒後、左側のレンズが抜け落ちてしまっていることに気づいたのは言うまでもない。
チルチルミチルのパン屑を拾うように、歩いた経路を探しに戻ってみると、砂にまみれたレンズを発見したのだった(^-^)
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