第一公園球場に残った筆者はそのまま、第二、第三試合と観戦取材したんであった。
ライナーズVSブルアロ戦。
いきなりの初回からブルアロの猛攻が始まったのだった。詳細はあえて割愛させていただきたい。
初回のライナーズの守備が20分近くなった頃、本部裏はにわかに慌ただしくなった。この暑さである。1イニング20分を超えたら給水タイムが運営上義務つけられている。少しでも早く給水させてあげたい。18分頃だったろうか「この打者が出たら「水入り」にしよう」
同時に審判団も「水入り」になったのだった。
時計を止めて試合再開。すでにふた桁得点に至っている。それでもなかなかチェンジに至らず。ライナーズナインを不憫に思う一方で、逞しく育って欲しいし、こんな経験も野球少年には終わってみれば良い思い出になるかも。と思う反面、いやいや何か事が起きてからでは遅いし、近年の熱中症に関する報道は広く喧伝されているわけで。結構思い惑う場面なんであった。筆者やオトナの経験値では昔は「根性論」で一蹴された時代だったけれど、そんな話は今は通用しない。サッカー少年だった筆者は、練習中水を飲むこと自体が罪悪だった。うさぎ跳び全盛の頃である。スポーツ科学の見地と事故防止の観点からも、適切かつ効率的な水分補給は重要なことである。選手のパフォーマンスを維持する為にも。
.........
しかし太陽と夏に罪はない。仰ぎ見るギラギラの太陽を恨むのではなく、ヤツと友達になって欲しい。
猛暑の中第三試合はバーズVS花フラ戦。試合前バーズYoshikawa夫妻と談笑。バーズ先発マウンドはKai。対する花フラにもQのAohaとHarukaが先発レギュラーで出場。花フラ監督はSatohさん。
花フラの打席を三塁側のネット越しにレンズを向けると、ネットの緑がぼんやり映り込み全体が緑っぽくなる。いみじくも花フラのグリーンに包まれた絵になった。
試合の詳細はスコアがないと伝えられないし、細かい記憶も曖昧なんである。それを承知で知ったかぶりをして詳細を書くのは自滅行為と言えるわけで、やはり文章では書いては行けない。ただ、印象的なことしか言えないのだけれど、「打ち合いに勝ったバーズ」という感じである。打たれても打って返す展開と言えばいいだろうか。間違っていたらメンゴメンゴなんである。
バーズベンチは監督Usuiさん、Yoshikawaさん、Kawataさんの顔がある。
本部ネット裏にも日差しが刻一刻と侵食してきて、徐々にテーブルが後退するんであった。この日は会長Matsuiさん始め連盟役員がたまなみ大会、その他などへ行っており、本部の運営はFujisawaさんとYanagiさん二人がメインであった。二人というのはかなり厳しい状況である。代わりに審判団が懸命にフォローしていたんであった。
Harukaとそのオヤジを撮ってみた。猛暑の中ファインダー越しのHarukaの笑顔に思わずホックリしちゃう。夏の早朝にシュッとアサガオが咲いたみたいな笑顔だった。
試合は激戦の末バーズの勝利。
試合後パイプ椅子を両手に倉庫へ運ぶ途中、バーズYoshikawa母に会った。勝利に飢えていたであろう、古豪花フラに勝って、あるいはKai始めバーズナインが猛暑の中勝ち取った結果なのだろうか、感極まって目頭が潤んでいた。
「Teshimaさ〜ん、もう泣いちゃいました」
筆者は両手が塞がってなければ思わずハグしていたであろう場面なんであった。
まだまだ猛暑は続く。
マイナーな捉え方もあるけれど、夏って暑くなければ夏じゃないから。冷夏になればなったで夏らしくないと人は文句を言う。
暑く熱い戦いは始まったばかりだ。
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