2021年7月11日日曜日

決勝戦らしい決勝戦

 子ども会大会本日最終日、決勝戦は強豪同士リトルグリーンズVS富士見台ウルフなんである。筆者は少し遅れて行ったのだが、すでに4回へ突入0:0、えっと思い、Tsunodaさんに訊くと「無安打の投手戦」回はドンドコ進んだそうであった。

ところが筆者が記者席に陣取りカメラを構えると、それを待っていたかのように(わけないか)Gが先制点を挙げる。行き詰まる投手戦の後の先制点は、サウナの後の冷たいビールのような感動があるわけで。湧き上がるGベンチ。

ここで何度も書いているけれど、今季のGは本当によく打つ。Wも毎年打撃には定評あるも、打撃戦となればGの方が一枚上手と言えよう(当社調べ)。しかし相手は強豪堅守ではピカイチW、簡単に大量点が取れるわけではない。2:0となった。

球数制限から宮前の大谷翔平くんから二番手闘志あふれる主将くんへスイッチ。マスクをかぶるのは律儀で礼儀正しい、孤高の野武士のようなキャッチャーくん(人物形容はいずれも個人的感想です)。5回裏にやっと面目躍如、Wが反撃の点を返すも、最小1点のみで2:1。これにはGのライナーゲッツーなど再三の好守が光ったのだった。ヒットなのにライト前ゴロになるなど、Wには不運もあった。

G打線に火がつくともう止まらない。空を切り裂く白球の弾道、再三の三塁進塁、駆け巡る青春のダイヤモンド。

次の数枚の写真は走者三塁の場面、三本間に挟まれた一連の挟殺プレー。ボールが目まぐるしくあちこちの選手間を往復し最後はミスでGが本塁を踏んだ。結果は失点となったWだが、守備の連携は見事だった。混乱したこの場面で自分がどう動けば良いかを瞬時に判断できる。流石である。この写真群にはほとんどボールは見えてないが、選手の目線の先にボールがあるんである。野球を知る人ならばこの想像力を駆使するとあ〜ら不思議、どういう展開で点が入ったのかがおぼろげに理解できるであろう。

6回表で3:1とリードしたG軍。その裏じわり「反撃の狼煙」を上げるW狼軍団。奇しくもノロシという漢字は「狼煙」と書くではないか。1点を返し3:2と追い上げる切迫した展開となる。

最終回7回裏Wの最後の攻撃。スコアは3:2の最小得失点差。俗に言う「決勝に相応しい」好ゲームとなる。筆者はTsunoda副会長とネット裏でひそひそ話。筆者「こう言う時にタダでは終わらないのがウルフなんですよねえ〜」僅差で迎えた終盤に逆転するのがウルフのウルフたる真骨頂。2015年フレンズが全国へ行った年や、翌年ウルフがまた全国へ行ったあの頃、何度もそんな逆境を跳ね返した場面を目の当たりにしてきたわけで。

堅守速攻のW軍。無死で走者を出すと畳み掛けるような速攻。見事な海老反りヘッドスライディングで同点。

筆者的にはあっという間の展開であった(当社調べ)。続いてあっという間の逆転劇。3:4の鮮やかな逆転サヨナラであった。サード強襲の強烈な打球...とだけ書いておこう。事実を淡々と伝える新聞と違って、少年野球ブログなので「晴耕雨読」的コンプライアンス遵守の精神から。

閉会式はサクサクと写真にて。

子ども会会長Yajimaさんの言葉から。「皆さん、今日はウグイスが鳴いていましたね。きっとこの日を祝福しての鳴き声だったのではないでしょうか」Yajima節炸裂、大好きである。さらに「準優勝はリトルグリーンズ」と言うイントネーションが独特で、「準」と「優勝」の間に一拍置いての発音。強いて活字にすれば「準・・・・・優勝!」。まさにグリーンズはほぼ優勝に匹敵する内容だった。

恒例集合写真。Fujisawaさんに代わり代理撮影、連盟HPにもアップ予定。ガッツリ絶妙なバランスでトリミングしてある。曇天で光量が足りないのが残念。天気は曇りでも選手たちの笑顔は晴れやかだった。

※さてここ宮崎第一村では毎年稲の豊作を願う「田植えの神事」が行われる事は、賢明な読者の皆さまはご存知であろう。昨日この神事が粛々と執り行われた。少年野球の聖地である神聖な田を掘り起こし、村の審判団のおじさんたちが厳かに、正確に、丁寧に緑の苗を植える。宮前村中からかき集められた若い衆たちは、この聖地を整地し田んぼの脇の忌まわしい泥などを排除して水捌けを良くし美しく清めるのである。米国村から伝承されたある一定の間隔に従って、緑に光る若い苗を植えていく、宮前村に長く伝わる行事である。秋を迎えた時、この苗が少年少女たちの成熟と同じく「頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」となることを願うのだった。(出典:「晴耕雨読」少年野球新聞より)

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